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2014
06.21

尾行され その背中にサソリの性を見た

Category: ㋳な奴
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                                       ブリちゃん

尾行され その背中にサソリの性を見た】樹木が鬱蒼と生い茂るレンガ道を抜け、角を曲がると視界が急にパッと広がりを見せる。親愛なる東久留米市のHYさん、ブリちゃんが暮らしていた所を覚えていますか。あの場所です。
ブリちゃんの亡き後の今は、夕焼けタラちゃんが引き継いでいます。
時は日をまたいだ土曜日の未明でした。シーンと静まり返った深夜のゴーストタウン。その日はそこにたどり着く2ポイント前から、いつもとは違う、誰かに見られているような気配を感じていました。
気のせい? 風のせい? そう気持ちをそらし、一つ一つ現場作業を終わらせ、そしてレンガ道を後にし、いつものように次を急いだのです。外猫活動遅番の最終コーナー、ペダルを勢い込んで踏み出した時、しかし後ろにやっぱり“物の怪”がついてくるような感じがしていました。

特殊な場所。人工的な静けさにつつまれた袋小路。どの街並みよりいっそう暗く、ビル風に吹かれ森とレンガ道を抜けると、海を予感させる東の夜空が広がっていて、その東空のふもと、今は亡きブリちゃんが遺した所にいまだに立ち止まるのを習慣にしています。
HYさん、あんな中途半端な所に自転車を横づけし作業をする奴など「世間広し」と言えど常識的にいませんよね。
だから、物の怪はびっくりしたのか、私が自転車を止めた途端、後ろで急ブレーキを駆る音が聞こえました。振り返ると黒Tシャツに黒ズボンのずんぐりぽっちゃりした若い男が携帯を宙に浮かべる仕草をするので、ジーッと見返し目を外さないでいました。「一体、何なの?」という目つきで。
すると、男は自転車をすぐさまUターンさせ暗い袋小路のレンガ道へ帰って行ったのです。自転車をよろけさせながら何度も何度も後ろを振り向くのが変に奇妙に映りました。

面白半分なのか、何らかの威圧を示すためなのか、誰かのパシリなのか、分かりかねるところだけれど、もし“尾行”なら去ってゆく男の姿に目的は何であれ、サソリの性(さが)のようなものを見たようなぼんやりしたイメージが浮かびました。
たかが一介の猫活動を監視しようとするその可笑しなパワー。或いは、茶化し冷やかし面白がりに時間とエネルギーを傾けるその背中の寒さに何とも言えない憐れみに似た感情が流れ過ぎて行ったのです。

あれは映画「クライング・ゲーム」でしたか。ストーリーの中に出て来る哲学の不安を謎かけ煽り立てるようなミステリアスな寓話。「カエルとサソリ」の話。うろ覚えだけれど、記憶の糸をたぐり寄せ自分流にアレンジしながらストーリーラインをなぞって行く帰り道でした。

東の空を後にする所は絶妙なタイミングでちょうど水辺。夜の暗い水のうねりがありました。「カエルとサソリ」の寓話。背中を気にしながらの外猫活動の終着でした。アイツはアイツの性(さが)を生きて行く。自分は自分の道を生きて行く。そして、今は亡きブリちゃんのひっそりした背中の静かさを想ったのでした。午前3時半。
(つづく) 


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