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2014
07.09

猫を川に沈め強制溺死させた「長野の事件」に見る日本の川底

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。   26℃~24℃  

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                                      川文化は反面の暗い流れがある

猫を川に沈め強制溺死させた長野の事件に見る日本の川底】世界の先進国のモラルの流れは「弱い者への理解や共感」の〝川の流れ〟の中で舵取りして行こうとしているのに。どうやらこの国の心の流れは未だ田舎くさい因習の中にあるようだ。犬猫を川に捨てる、犬猫を川に流す、犬猫を川で殺す、おぞましい前近代の真っ只中を生きているように思える。
だが困ったことに、話が厄介なのは、身も心も前近代の封建意識丸出しなのに、そういう輩(やから)が動物の強制捕獲器(トラップ)や動画配信の手立ての道具を手にしている今の時代。

長野県小谷村で猫をトラップに閉じ込め川に沈め強制溺死させた事件。


「動画は16分あり、猫が息をしようと水面から顔を出してもがいた後、おりごと川に沈められる場面が写っていた」と7月5日の中日新聞。殺しの現場、物証である。しかし、それでも地元警察はノロノロと動こうとしない。
動物虐待とは「一つの命に力を加えて強制的に死に至らしめる」ことである。
力を加えた男の名はハンドル名「ぷりお」。こいつが紛れもなく真犯人。後は「ぷりお」本人とその実名を確認し一致させ、身柄を拘束すればいい、それだけのことなのに。日本の官は動物虐殺に甘い顔をしている。そう見える。

挙句に中日新聞で男は
「殺処分のつもりだったが、動物虐待ととらえられてしまった。いじめて殺したわけではない」と言い逃れしている。一民間人に〝殺処分〟の執行は許されていない。「動物虐待ととらえられてしまった」と言い訳もしているが、猫が息を出来ない状態にすることは十分に動物虐待そのものだ。子供にでも分かる。
猫をトラップに閉じ込め逃げられないようにして川に沈める、この様相をイジメて殺したと言うのだよ、○○君。
君みたいな奴を〝鬼畜〟と言うんだよ。不可抗力が生じて死んじゃったんじゃないだろ? 意図して殺したんだろ? つまり「虐殺」だ。


「俺にも楽しみ半分というか、人を集客したいという志がちょっとはあった」。ほら、劇場型の○○君。シッポをちゃんと出しているじゃないか。
楽しんだんだね。対象を人に例えれば快楽殺人に該当する。虐殺のその瞬間にこの男の体内にはある種の興奮物質が発生したはず。そして、それがあるから止められない。この種のことは。
何故なら、人はイヤなことは絶対にしない。楽しかったから、楽しみをジャンピングボードにエスカレートし、ついにはトラップを手に入れ、ついには動画実況生中継に至り〝至福の征伐感〟をみんなに誇示したかったんだね。
「志がちょっとはあった?」。こういう時、犯罪者の心理は決まって「ちょっと」という接頭語を使って自分の罪の軽減を図る。虐殺に「ちょっとの虐殺」もなければ、世界配信されるネット利用に「ちょっとやっちゃった」の開き直りは許されない。


「あの猫は畑を荒らしたり、うちの台所まで入り食材をひっかきまわしたりして困っていた」、男が挙げた殺した猫への罪状である。まず畑には猫の獲物はありはしない点でこの男は嘘をついているし、台所の被害が本当ならば被疑者側の戸締りの落ち度がある。そして毎日少しの糧(かて)を猫にちゃんと与えていれば猫は悪さなどしない生き物であることを長年の猫飼いで地域猫活動をしている私は知り尽くしている。
猫に食べ物の情けもかけてやれなかった〝せこい男〟が猫に罪作りの罪状を押し付けているに過ぎない。
猫の殺害中継のネット配信をするなら、同じくその被害状況をネット配信してみー。今更遅いけど。


「こういう駆除のやり方もあると見せたかった」と世界の田舎者の馬鹿男。たとえ外暮らしの猫であっても、猫は法的に駆除の対象動物ではないし、健全な日本人なら環境省が薦めている「地域猫」というやり方も一方で学ぶべきだったね。長野県小谷村行政、適切な指導をせんかい。
「こういう駆除のやり方」、駆除ありきで後から理由付けすのを、それを〝後付ねつ造〟と言うんだよ。快楽殺を猫に罪状を押し付けて言い逃れする卑怯者。殺しを楽しんでいたのは「ぷりお」の顔に表れていた。
動きのゆるい地元警察、適切な指導を怠る地元行政、猫を川で殺すことに慣れている村社会の心理的悪習、それらが相まってこの男「ぷりお」の犯罪の補強柱にされている。
古い日本は犬猫を川で殺して来たと伝え聞く。そういうおぞましい心理と行動は今の時代もう断ち切らなければ。


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