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2014
10.31

琴ピッちゃん 最期の日イブ・ドキュメント

Category: 訃報と祭壇
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【琴ピッちゃん 最期の日イブ・ドキュメント】琴ピッちゃんの見送りの任務を果たし帰宅し、いつもそうしているように骨壺をリビングのチェストの上に置いて、「にゃんだーガード」の本多さんから頂いたクラシカルスタイルの〝ラム酒〟をチビリチビリやりながら、小さな後片付けをしていたのだが、間もなく睡魔に襲われダウン。
しかし、久しぶりに毛布をかぶって寝た眠りが2時間も経たないのに両足がつり、激しい痛みに飛び起きるしかなかった。ついてない。

ストレッチングをして持ち直したのは良かったのだが、そうこうしているうちにあえなく早番外猫活動の時間になり、すごすごと雨降る街角へ出かけて行った。
気分じゃなかった」ってのも手伝っているが、ブログ更新のタイミングをことごとく喪失。でも、今は琴ピッちゃんの見送りに至る時間をさかのぼってみよう。
(後付け記述)



10月31日はハロウィンの日だった。夜になると六本木や麻布十番の路上は浮かれた人たちのキ○ガ○イ比べでごった返していた。欧米の祭を移植すると何故か日本の街並みは奇妙キテレツな頓珍漢ぶりをいかんなく発揮する。
何かにつけて何でも良いから騒ぎたがる今の風潮がある。
魂なき祭は〝Disgusting〟の極み、鼻白む気持ちでただやり過ごした。町なかの猫さんたちは年に何回か訪れる人の狂乱に肝を冷やしたことだろう。街のハロウィン浮かれは朝白むまで続いていた。

時事通信10月31日23時13分配信。「河川敷に犬40匹の死骸=業者が不法投棄か(栃木)」の記事。「ペット葬儀業者が不法投棄した可能性もあるとみて、廃棄物処理法違反容疑で捜査している」という。
中には服を来た状態の犬もいて、いずれも「死後間もないと見られる」とのこと。個人の飼い主なら必ず火葬に立ち会うはずだから、おそらくペット業者が売れ残った犬を何らかの形で一まとめに殺害し、何者かに死体処理を安値で委託したと考えるのが妥当なところだろう。

東京近郊にはパピーミルが数多く点在している。売れ残った犬猫や過剰生産した犬猫はどうなるのか。やましさの上で成り立っているのがブリーダー業界と言っても過言ではない。だが結局こうして、「悪質極悪が本質の商売」はシッポを出すことになる。
汚れ仕事は、委託に次ぐ委託をして行くうちに安く仕事は買い叩かれ、金のためなら何でもする粗暴人間を招き入れる宿命を背負う。「悪=汚れ」なしには成り立ち得ない商売である。たぶん、善悪の基準すら、生命倫理すらない、そういった奴らがテキトー刹那に田舎の河原に大量の犬の死骸を放棄したのだろう、そんな気がする。

こんな奴らを規制もせず野放しに商売させている法制度が諸悪の根源の大応援団になっていると言い切れる

生きている命を大事にするハートがあれば、死んでいった動物を大切にするマインドも表裏一体のものだから、この犬たちが生きている時に大事にされていなかったことは自明の理、一目瞭然に浮かび上がって来る。
まさに動物残酷物語列島、本当に可哀そうになる。はらわたが煮えくり返るし、いたたまれなくなる。ハロウィンの乱痴気騒ぎを大幅に通り越した「胸糞悪いニュース」だった。

高級犬高級猫志向の人たちはこうした命を売り買いする薄暗いペット産業に自分たちも力を添えている現実を見つめ直した方がいいだろう

こうした思いに至った10月31日深夜。23時アラウンド。明日旅立つ琴ピッちゃんは高い窓から夜の喧騒を見下ろし、氷の王女になって眠りについている。
片や、死んで野ざらしに捨てられた犬40頭がいるかと思えば、最後の最後はとにかく穏やかな死を迎えることができた琴ピッちゃん、光と影の対象である。

これから、ノンストップで琴ピッちゃんの見送りのセレモニーが始まる。その前に琴ピッちゃんの仲間たちが待つ夜の街角へ遅番活動に行かなければならない。それがみんな終わるのが明け方。現場作業が終わったら間髪を入れずに、もう一度遺体の整えをする。そして、手紙や供物や手作りブーケを持たせ、琴ピッちゃんが旅立つ「」に花入れを始める。いつも花入れは「上手く行くように」と毎回ドキドキする。時間に間に合うようにスパっと綺麗にやらなければ。約束の時間にピッタリ間に合うように。
○○時○○分に江戸川区廣済寺に到着しなければならない。ミスなく事が運ぶように「見送りの儀式」はいつでも緊張感で身が引きしまる思いだ。最期の別れは活動の中でも取り分け大事にしている。

琴ピッちゃんのおよそ9年間の茨の道のり。言葉にならない思いを無言の花々に託し、琴ピッちゃんの生涯を慰めようと思っている。




ここ数日間の琴ピッちゃんの見送りの〝日めくり〟の中、ありきたりな秋の西日さす光の中に、〝ハーモニカ〟の物悲しい響きの意味を琴ピッちゃんに教えてもらった気がしている。

琴ピッちゃんが死んだ」と聞いた時、心の中にハーモニカの響きを聴いていた。(10月31日23時30分頃の記述)


Rest In Peace 琴ピッちゃん

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2014
10.30

金持ちの犬と貧しい猫のクロスロード

Category: メッセージ
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【金持ちの犬と貧しい猫のクロスロード】港区のMTさん。東久留米市のHYさん。港区のYMさん。中野区のYTさん。練馬区のSHさん。早いうちからの琴ピッちゃんへのお見舞いの申し出、ありがとうございます。

人と人が行き交う十字路。知らない者同士が行き交う十字路。過ぎてしまえば何もかも忘却の彼方へ遠ざかる十字路。「クロスロード」とは仮面と無感覚が行き交う場所。
何も知ったこっちゃーない。誰も知ったこっちゃーない。それで済ませる場所。

それなのに路地裏の公園の片隅でかつて暮らした一介の猫のために足を止め、ふり返ってくれた人がいた。
世界の人口72億人。日本に住む人の数1億3千万余。その中で5人の人が名もない猫のため眼差しを送り、胸に手を当ててくれた。感謝にたえない。

優しき思いを、ゆく琴ピッちゃんを乗せた「花の舟」に託し、心を込めて見送りをします。

思えば、東京都港区の路地裏で暮らす猫たちは、金持ちたちの持ち物の犬たちが行き交うクロスロードで肩身狭く暮らしている。お犬さまが通る時は身を縮め溝や端っこに逃げ込んで行く。
お犬さまの手綱をさかのぼると、人が「何だ にゃんこのエサやりか フッ」と。何度口からついて出る言葉にさげすみを受けて来たことか。外猫たちに同情の気持ちを寄せる高級犬の飼い主など出会ったためしがない。
これが日本の動物を愛でる人たちが作るまとめの空。天からの災いではなく、人の空からも雨・風・冷たい仕打ちを受けたっけね、琴ピッちゃん。

琴ピッちゃんの公園には毎朝、3匹の犬を連れた人が散歩に来てはベンチに居座り、「ドッグランが欲しい」だの、「毎日の散歩で足が痛い」だの、ああせいこうせい散々話し相手をさせた挙句、「そんなに動物への意識が高いならば『犬猫救済の輪』とか『にゃんだーガード』とか一生懸命に動物問題と取り組んでいる人たちがいますから協力してみては如何ですか。忙しくて直接手伝うのが無理なようでしたら、寄付という方法もありますし・・・」と話の水を引くと、シラーっと明後日(あさって)の方向に向き直り逃げ足になるのがこの国の人たちの人の常。一人や二人、一度や二度ではありませんでしたね。

聞いたらなんでもその人は新橋のビル持ちだとか。また鉄腕ウンガさんを犬問題/猫問題で相談を持ち掛けては手こずらしている夫人たちは億ションで贅沢三昧の暮らしをしているとか。
日本の金持ちたちの民度の低さは、説明不能の世界に冠たるミステリーである。
ワンコインや千円一枚、出し惜しむその心の貧しさ。日本の金持ちとは裏腹の心貧しき者たちの証明に思える。



こういう人たちほど妙にもっともらしいことを言い出すから手に負えない。「いいから、うざいから、役に立たないBOOな野郎はトットと失せろ」という心情を隠さなくなった今日この頃なのである。

犬猫を売り買いして互いに満足を手にする人たちの心理がてんで分からないのである。「金持ちの犬と貧しき猫がクロスする十字路」にて。


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2014
10.29

琴ピッちゃんとハーモニカと西日のテラスで空白の一日

Category: メッセージ
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猫を失くし、見送りの日までに突如襲われる、空白の日がある。今夜がそうなのかな。

椅子から立ち上がる力が湧き上がらない。

でも、切り替えて遅番活動に行って来よう。

冒頭にUPしたYouTubeはこの曲のどのバージョンが良いか探している時に見つけた。

「動物と人」の関係に掛け値なしに気持ちが動いた。

動物はこんなにコミュニケーション能力があり、人が思う以上に人を思っている。

こんな子たちを捨てたり、殺処分にしたり、不幸な目に遭っているのを見殺しにするのは「絶対に止めるべき」と。

死んだ猫を見送るたびに思う。

心の底からのメッセージだ。

魂からの叫びだ。

Rest In Peace 琴ピッちゃん

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2014
10.28

琴ピッちゃんの死因に思う👉 閲覧注意

Category: 訃報と祭壇
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【琴ピッちゃんの死因に思う👉 閲覧注意】10月26日に亡くなった琴ピッちゃんの葬送の日を11月1日土曜日に決めた。本当は木曜日を希望していたのだが、今週はハロウィン・イベントとぶつかってしまい、いつも葬送を担当して頂いている絶大な信頼を寄せている葬儀社の方が幼稚園を並行経営しているため、どうしても幼稚園行事との折り合いがつかず、しかし水曜日に見切り発車で見送るのは余りにも早過ぎる気がして、結果「見送りの日」は数字並びも気に入り「11月1日」になった。だが結局、これで良かったんだと思う。
保護して、間(あいだ)もなく死んだからと言って、直ぐにサッサと送り出すのでは、何だか余りにも些末で悲し過ぎる。別れまでの時間を十分取れた分、これで落ち着いて最期の日を迎えられる気がする。
遺体の低温管理さえしっかりやれば、特段の問題はなく、世間の常識などにとらわれる必要はない。ターミナル・ケアまでに至らず駆け抜けるように逝ってしまった琴ピッちゃんだから、低温管理くらいは苦にもせずやれるというもの。

ゆっくりした時間の流れの中で見送ることにした。

ふり返れば、十分なことをしてやれなかった思いも行き交う。朝のラッシュの人波の洪水の中、生垣に隠れ身を小さくしていた姿も忘れがたい。ホームレスに追い立てられ公園を追われたのは本当に辛かった。
色形ちがうさまざまな想いが割れた鏡の破片のようにキラキラと光り苦い眩しさとなり舞い降りて来るようだ。
奇人変人、酔っ払いがクロスする都会の片隅。幾組かの慈善家がやって来てはいつの間にか消えて行ったと聞こえている。その始まりばかりではなく、琴ピッちゃんたちは彼の地で一体何度見捨てられたのだろうか。
何も語らない過ぎ去った時の欠片だけが冷たく痛く乱反射の光を放つばかりだ。

担当の鉄腕ウンガさんは言っている。もしも琴ピッちゃんが平和な家猫であったのなら、たとえネコ免疫不全や癌の病気因子を持っていたとしても、ストレスのない生活が発病を遅らせることになったかもしれないし、ひょっとしてあんな形での発病は無かったかも知れない。無慈悲に捨て猫をしたり、ネグレクト(飼育放棄)することがどんなに罪深いことか、琴ピッちゃんの「死の無言」と「傷の深さ」が言わずもがなの真実を真に迫り語りかけている。
捨て猫することの〝無情〟を立ち去った者たちは誰も目にすることはない。
同じ場所出身の黒猫バラクも保護し治療したが、数年前に悲惨な末路を遂げている。



これまで亡くなった猫たち皆にして来たことがある。決まりの儀式と言ってもいい。それは、抱きしめと、遺体の清めと整え。
だが、琴ピッちゃんの「清めと整え」は取り分け辛いものになった。戻って来た琴ピッちゃんの体を抱き、まじまじと顔を見つめると、鼻の大炎症患部は熟れたザクロのように、あるいは火山の山肌のように地割れし、火口とも言える傷口からは血と膿を通して中の骨や組織がはっきり見える有り様になっていた。
そして、顔中に付着した闘病の汚れをふき取っていると、向かって左半分は活火山の斜面のようにどこからでも血がにじみ出して来た。患部とは離れているところでも、拭いても拭いても血が浮かび上がり、タオルを茶色に染めるばかりで、程よくやめるしかなかった。顔の左半分全部がもう駄目になっていたのが一撫でごとに分かった。その下はただの腐った血の海の塊だった。
多分、獣医師先生が仰っていたように、炎症は脳膜まで達していたのでしょう。それなのに、声をかけると精いっぱい反応しようとしていたから、軽はずみに名前を呼び、「悪いことをしたな」と今は後ろめたさだけが先に立つ。ごめんね、琴ピッちゃん。

全身の力を振り絞って呼吸していた最期に至る二日間。辛さのあまりうめき声を上げていた二日間。琴ピッちゃんのおよそ9年間の雨や風や雪や人に叩かれ逃げ惑った辛さ切なさの年月を思えば、かける言葉の何もかもが空しく思えてしまうが、それでもやはり「安らかに」「もう痛みの時は終わったんだよ」「さぁー行くんだ 死の扉の向こう側は決して暗く惨めな所ではないよ」と言って琴ピッちゃんを送り出してあげたい。

今となっては琴ピッちゃんがどんな病気にかかって死んだのかは何もまだ分からないが、けれど琴ピッちゃんがどう死んで行ったのか、無難な範囲で記憶にとどめるために、皆さんにも知って頂きたく、保護一日目に獣医師先生に撮って頂いた「正面からの写真」をやっぱり掲載することにしました。これが日を追うごとに腫れを増して行ったのです。
呼吸器官の入り口が壊れてしまったのではどうしようもありません。たとえ超高性能酸素室があったとしても何の慰めにもならなかったでしょう。

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琴ピッちゃんの死因は、悪性腫瘍による組織崩壊なのか。ネコ免疫不全が進行させたクリプトコッカス症の〝ただれ〟なのか。いいえ、違います。琴ピッちゃんの死因は病気のもっと手前に「捨て猫問題」と「世の中のバカ=無感覚)問題」があります。これが無くならない限り、猫たちの深い不幸は果てしなく続いて行くのです。

Rest In Peace 琴ピッちゃん

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2014
10.27

琴ピッちゃんの傷みを癒す終油の代わりに

Category: 訃報と祭壇
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【琴ピッちゃんの傷みを癒す終油の代わりに 】一週間前の深夜に保護した琴ピッちゃんの「見守り日誌」は一週間もたずに終わりを告げた。今、琴ピッちゃんは葬送の時を待ち、静かな眠りについている。

ターミナル・ケアに入る暇(いとま)もなく。親睦を深める猶予も与えられず。

でも、最期の時を迎えようとしていた琴ピッちゃんの二日間の見るに忍びない傷みや苦しみを思えば、これで良かったのだろう。本当に手の施しようがなかった。

声を掛けると、起き上がろうとし何かを返そうと息が上がるから、そっと固唾(かたず)を飲んで見守るしかなかった。
今は琴ピッちゃんが「生きる苦しみから完全に解き放されたことをただ喜んであげよう」、そう言い聞かせている。

丸く短いシッポ。短い体。短い鼻。目鼻が顔の真ん中に集まった俗に言う典型的な〝可愛い子〟の姿かたち。それが琴ピッちゃんだった。だが、それも病気で見る見るうちに似ても似つかない姿に成り果て、あまりにも無残な最期になった。

だから、せめて終わりは、美しい像を結ぶよう、傷み苦しみを癒す「終油」に代えて、柄ではないけれど、琴ピッちゃんの深い眠りの枕辺にこの曲を捧げたい。




戻って来た琴ピッちゃんを抱きしめ、闘病の汚れをウェット・タオルで何度も何度も落としながら、瞼の裏に自然に行き交ったのは、無邪気に飛び跳ねていた頃のピチピチした若かりし面影の数々だった。

           Rest In Peace  琴筆(ことぴつ) こと琴ピッちゃん


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2014
10.26

号外 10月26日午後2時50分 琴ピッちゃん死亡

Category: 訃報
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【号外 10月26日午後2時50分 琴ピッちゃん死亡】琴ピッちゃんは病気の原因が突き止められないまま、10月26日午後2時50分に鉄腕ウンガさんに見守られ、犬猫救済の輪動物病院で臨終の時を迎えました。

何をどう言ったら良いのか分からず。話をどこから切り出したら良いのか分からず。亡くなった琴ピッちゃんの亡骸をリビングに迎え、闘病の汚れを落としてあげたり、体を丹念にふいてあげたり、清めの掃除をしたり、遺体の低温管理の施しをしたり、そして早番活動にかっ飛んで行ったりしているうちに今になってしまいました。

最期の見送りはリビングが広い「猫の郵便」Jの家ですることになり、その帰り道、鉄腕ウンガさんは寄り道をして、琴ピッちゃんが暮らした「イチョウの枯葉舞い散る公園」に琴ピッちゃんの亡骸と共に立ち寄り、しばし膝の上に乗せ佇んだのだそうです。

琴ピッちゃんが3匹の仲良しの女の子たちと暮らした公園。人気が引く深夜には3匹は思い思いにベンチを利用し、時にはベンチの上下で、時には3匹でベンチに寝そべったりしていた、そんな思い出風景を胸に描きながら、鉄腕ウンガさんは琴ピッちゃんがみんなに別れを告げられるよう時間を作ってあげたかったのでしょう。

気持ち良く晴れた日には根元で爪とぎしていたイチョウの木。夏の陽ざしの強い日はその日陰で3匹そろってゴロンと横になっていたイチョウの木。寒い冬には3匹かたまって身を寄せ合っていたイチョウの木の下。
鉄腕ウンガさんは「残りの子たちはちゃんと守っていくからね」とケージ越しにもう無言の琴ピッちゃんに伝えた、「それしかできませんでした」と絶句していました。

今、これを書いている丁度一週間前のこの時刻。この瞬間に。鉄腕ウンガさんは琴ピッちゃんを保護するための準備をしていました。あれから束の間に駆け抜けた一週間、琴ピッちゃんの顔の大炎症は日増しに倦んだザクロが割れるように次々と大破壊を起こしてゆく状態が続いていました。
しかし、そんな重篤な容態にありながら、死ぬその日の朝、鉄腕ウンガさんが声をかけると、上体を起こし大きく顔を上げたそうです。いじらしいと言うのか。健気(けなげ)と言うのか。「もっと痛みを和らげてあげることができていれば」「もっと時間があれば・・・」と、唯々歯ぎしりするばかりです。
そして、琴ピッちゃんたちが長きに渡り外暮らしをしなければならなかった事情や、元を正せば「捨て猫問題」に力不足の自分たちの無力さに拳(こぶし)を握りしめるのです。

Rest In Peace 琴ピッちゃん イチョウの木を見上げ いつも君を思っているよ


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2014
10.26

医療だけではなくターミナル・ケアの大切さ👉 在宅療養二日目

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                   向かって右の眼に寒くて薄っすら涙が光っている琴ピッちゃん

【医療だけではなくターミナル・ケアの大切さ👉 在宅療養二日目】琴ピッちゃんの在宅療養生活は将来的には三段ケージの方が良いと思っていたのだが、家の中の暮らしに慣れてもらうために、そして余り動き回らない方が良いだろうと考え、まずファースト・ステップとしてフラット型のケージにした。だが、元気回復して三段ケージに引っ越せるその日がやって来るのだろうか。

終日、しつらえた寝床ボックスの中にただ身を横たえ放心しているのみ。

保護してから一週間になろうとしているが、鼻の大炎症が日増しに広がりを見せている。

鼻からの出血も止まらない状態だ。

たとえ病気の原因を突き止めたところで、どっちにしても鼻の炎症は「いずれ同じ経路をたどり、鼻は崩れ、顔組織に湿潤し、脳膜に達する」と告げられている。

つまり、呼吸を整え、冷静に考えてみても、琴ピッちゃんが患っている病気は不治の病なのだろうと想定がつく。

琴ピッちゃんの容態は想像よりも遥かに重い。変えようのない事実が永遠不落の壁のようにそびえているようだ。

この先に待ち受ける琴ピッちゃんのきびしい時間をどうやって乗り越えて行こうか。

甘い期待、甘い幻想に振り回されるよりは、現実局面、ターミナルケア実践ノウハウが迫られているような気がしている。治らない病気なら、病気を敵にして格闘し苦しませるよりは、今ある痛みや苦しみを和らげる方法を最優先に選びたい。

できるなら、バラタマタンがそうであったように、蘭の花がそうであったように、痛む琴ピッちゃんに少しでも良いから「幸せだな」と思える瞬間を味あわせてあげたい。そんな時間の猶予が果たして残されているかどうかは「神のみぞ知る領域」のものだが、最期のその時まで努力してみようと思っている。

身にまとう屋根がなく暮らした琴ピッちゃんの7年半の長き苦しい道のり。願わくはふんわり花咲く草原に滑らかにランディングできる方法を探したいから、そのために日が明けたら、犬猫救済の輪病院にターミナル・ケア(=在宅ホスピス・ケア)の相談に行って来る。
家猫中心に診療している獣医師よりは、今は外猫への気使いがある獣医師先生の広いの心の福祉マインドを聞いてみたいのである


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2014
10.25

琴ピッちゃんの出血が止まらない👉 在宅一日目

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                             いつも行動を共にしていた琴ピッちゃんとキング姫

【琴ピッちゃんの出血が止まらない👉 在宅一日目】早番外猫活動の途中、琴ピッちゃんが一時退院することになったので、鉄腕ウンガさんの家に寄り道してみた。
鉄腕ウンガさんは、先に届けてあったバラタマタンが使っていたケージの寸法を測り、それに合わせ段ボール箱を平たくしカッターナイフで裁断したりして、忙しく働いていた。段ボール素材でケージ全体を覆い、冷気が差し込まないよう保温と保湿をするためだ。
中にはフリース敷きの寝床と水と好みの三ツ星グルメ、そしてトイレット。
病院で暴れた」と聞いていた琴ピッちゃんだったが、噂とは裏腹に寝床のヘリに顔を寄りかからせ、ぐったりしているように見えた。何の反応も返って来なかった。

容態がかなり悪くなっているのか。今まで蓄積された疲労が一気に出ている状態なのか。顔見知りの知っている人の家に来て安心したのか。それを分かって上げるには判断基準になる材料が何も無さ過ぎだった。

犬猫病院から帰宅し、琴ピッちゃんをキャリーからケージに移す時に、鉄腕ウンガさんが抱きしめた感触では、「ぺったり」と言うのか「ぐったり」と言うのか、重力のおもむくままに体を投げ出しているだけで何の力も意思も伝わって来なかったという。
果たして細胞診の結果が出るまで持ってくれるのか。やり直しの細胞診になるのか。琴ピッちゃんの病気の深度はどこまで進んでいるのか。何もかもが分からないことづくしなのである。

ケージの中に手を入れ、背中を撫でてみたら、ゴリゴリと背中の骨のデコボコが伝わって来た。かなり痩せている。
息するたびに鼻の奥からズーズーと音が伝わって来る。片側の鼻の孔はつぶれ、残ったもう一つの鼻の孔からは出血が絶え間なくある。命の在り処(ありか)を伝える音ではあるけれど、悲しい響きに聴こえた。

こんな苦しい状態でよくこれまで外で生きながらえていたと思う。

何とかしてやりたいと思うが。しかし、細胞診の結果が出るまでは適正な治療はほぼ何もできない。それまで命が途切れないよう、強制給餌だよりの鉄腕ウンガさんの「琴ピッちゃん日誌」が続いてゆく。

鼻から出血するのをどうしようもないのが歯がゆくて仕方がない


 強制給餌は、猫さんそれぞれによってやり方がまるで異なる。そのたびにやり方を体得しなければいけない。猫の保護活動、病気の猫の介護、外から見ているのと、内側の体験がこれほどまでにかい離している分野は珍しい。

 一番上の写真。琴ピッちゃんとキング姫。いつも一緒に行動していた。昨晩の活動時、キング姫も来たが早々と退いたという。「琴ピッちゃんを探しているのかな」と、そんな感じがしたと鉄腕ウンガさん。

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2014
10.24

9月、今月のありがとう’2014

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                         アルタミラの時代より退化している 「今」

【A Thank-You Note To Our Friends】もう時節は10月から11月になろうとしているのに9月の「今月のありがとう」を書いているルーズさ。支援を頂いている皆さんには本当に申し訳なく思っています。度重なる激しい風になぎ倒され、途方にくれる日々を送っていました。
立ち上がると何かが起き、立ち上がるとまた何かが必ず起き、起こったことに振り回され追いかけられ対処するのに精いっぱいでした。
切れてしまいそうになる神経を切れないようにしている、冷静でいることに努めた大変な毎日でした。

練馬区SHさん  港区KKさん 港区MTさん 港区YMさん 目黒区MNさん 品川区 IMさん 品川区KMさん  中野区YTさん 東久留米市HYさん 横浜市IMさん 港区ATさん 品川区KMさん(10月始めまでにゆうちょ銀行からの通知で確認できた方です

こうしてふり返って見ると、皆さんとはほとんどブログ開設当初からのお付き合いです。心変わりのないコンスタントな支援に心から感謝しています。どうもありがとう。

そして、9月は24日に亡くなった保護猫・蘭の花への見舞いや哀悼の言葉やお花代を寄せて頂いた方々へも、その温かい優しさや慈悲深い心に唯々感謝するばかりです。

猫たちを見守る日々の活動については、地域猫活動・定点観測・内外猫の健康チェック・見守り・看取り・葬送・内外管理・ブログ・運営管理等々・・・、生真面目にきっちりやっていますのでご安心下さい。

今月の買物ラプソディ】近くの店で「来月からtwinings紅茶が300円値上げになるよ」と予告を受けた。近頃こんなのばっかり。あれも値上げ。これも値上げ。1000円で済んでいたちょっとした買い物が今ではそれでは済まない。1万円くらいの買い物は1万3千円くらいを頭に入れて置かないと恥をかくことになる。

何もかも値上げ。安倍政権になってから30パーセントの値上げ幅。それなのに世の中やメディアからは何の不満の声も上がらず、円安維持でこのまま行くそうだ。誰も彼も裸のバカ殿様を大将に頂いちゃって正気と狂気の境を見失っちゃっているね。まさしくマッドワールド。
皆さん、お金持ちで余裕綽々でうらやましくなる。もちろん皮肉だけれど。
円安で輸入品が高くなって喜び。軒並み生活物資が値上げされるのに何一つ文句を言わずに堪えている。「不思議な国民性だな」と、実に感嘆させられる。

そして、しばらくぶりだった猫さんのお葬式。コスモ姫やグレース姫の葬送の頃は、棺をこしらえるお花代はだいたい6千円前後だった。だが、あれから時は移り変わり、何もかもが殆ど値上がりになり、今では同じような棺の内容にするのに優にその2倍以上の1万3000円~1万5000円もかかった。約1年半~2年の間を置いて行った猫さんの葬送、世の中の変化をまざまざと身に感じさせられた移り変わりであった。
史上最低最悪の政権である猫活動を通じて悪政が荒波になって伝わって来る文句を言えないこの風土これってひょっとしてファシズムって言うんじゃないの


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2014
10.23

琴ピッちゃんの顔はどうなる👉 でも今は一旦退院

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                     この顔はもう戻らない

【琴ピッちゃんの顔はどうなる👉 でも今は一旦退院】急きょ、故バラタマタンが寝起きしていたフラット・ケージの整理と掃除をした。バラタマタンのケージはリビングのソファの前に10カ月間デーンと置いていた。
そこはいつでもどこからでも気にしてやれる場所。けれど、今はもういない。
バラタマタンが死んでから、何故そうしていたのかは説明できないが、何も手をつけず、そのままにしていた。

あれから16日あまり。

そして、必要に迫られ、ケージの中の物を取り出し、掃除しながら、思いは色々。しかし、今はその話はよそう。

ケージをリフレッシュしたのは、これから闘病生活が始まる〝琴ピッちゃん〟のため。綺麗にして鉄腕ウンガさんの所へ朝方に届けに行って来た。


鼻を中心に顔半分が巨大に腫れ上がっている琴ピッちゃんの病気の原因を探すには、本来なら患部に注射針を刺し細胞を採らなければならないのだが、今はとてもそれをできる状態ではないので、獣医師先生が特殊な方法を考案し細胞を採取し、細胞診に出してくれた。その細胞診の結果が分かるまでは約一週間の時間がかかる。
病因が分からないのでは治療するにも治療のしようがない。適切な判断。適切な薬の選択と治療。そして、適切な療養生活。

細胞診の結果が出るまでの約一週間、だから現状のところ琴ピッちゃんの治療は止血とか痛み止めとかの刹那の対処法しかなく、無機的な病院の中にいるよりは「少しでも家の中の暮らしに慣れるように」と、それまで一旦退院し鉄腕ウンガさんと一緒に暮らし「仲良しこよし」の親睦を深めることになった。
親睦、英語では「rub shoulders」、互いに肩抱き合う関係。そうなってくれるのが、琴ピッちゃんの免疫力を高めるためにも、病院通いのためにも一番良いのだけれど、果たしてどうなることか。
外猫が家の中に入って、慣れるためには、お互いに兎に角「一に辛抱、二に辛抱、三に辛抱」と、時が荒波立つ剣ヶ峰を地ならししてくれるのを待つしかどんな方法もない。

今、琴ピッちゃんは心身ともに手負いの獅子の状態。夜になり、病院に人気がなくなると、何とか脱出しようとケージの中で荒れ狂っていると聞いている。多分、それは深手を負った動物がする必死の抵抗なのだろう。
これを「元気」と捉えるのはきっと大きな間違い。その話を聞いた時に、外猫・琴ピッちゃんの心の傷、そしてここまでに至る「長い道のり」を思わずにはいられなかった。

これから始まる琴ピッちゃんと鉄腕ウンガさんの闘病生活。一時退院は「落ち着かせるため」の鉄腕ウンガさんの親心でもあります。
もう道行く人にからかわれることがない暮らし。もう逃げ惑う必要がない暮らし。もう雨や嵐に打たれることがない暮らし。「安心のある心なだらかな時間を少しでも良いから琴ピッちゃんに与えてあげたい」、それが鉄腕ウンガさんの祈りです。


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2014
10.22

琴ピッちゃんはいまだ興奮と緊張の中👉 写真閲覧要注意

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。   19℃~15℃   

2010 may03
                              小さく若く可愛かった 2010年5月3日撮影

【琴ピッちゃんはいまだ興奮と緊張の中👉 写真閲覧要注意】10月22日。朝からの雨。そぼ降る雨は日を越えて明日の夜遅くまで絶え間なく降り続くという。
上手に雨降りを避けるということを知らなかった琴ピッちゃん。雨降る日はいつも身ぐるみびしょ濡れになってやって来ていた。だけど、今は犬猫病院のペットヒーターの上。あんな体でこんな冷たい雨に打たれずに済んで「良かった」と思おう。

7年半以上、誰の手にも触れられることなく暮らしていた琴ピッちゃん。一夜にして激変した環境の変化は琴ピッちゃんにかなりのショックを与えたようで、入院2日目、まだまだ興奮と緊張が冷めやらず後を引いている様子です。
昨晩は入院ケージの中でフードトレイをひっくり返したらしく、獣医師先生は「多分に元のところへ帰ろうとして暴れたんだと思います」と仰っていました。

こんな状態だから、病状の真の原因解明は何も進んでいません。低体温をペットヒーターでカバーし、脱水症状には皮下補液、顔面の腫れには抗生剤と消炎剤と止血剤と痛み止めの注射で応急対応するのが現状では精いっぱいと言ったところです。
鼻の巨大な腫れが悪性の癌に原因を発するものなのか。あるいはネコ免疫不全感染の初期症状に見られる「クリプトコッカス症」、つまり鳩のフンから発生する真菌(カビ)による炎症なのか。さりとて・・・。
たとえ病因が分かったとしても、これ程までに病気が目に見えて進んでいれば元の健康体への奇跡的な回復などは望むべくないということです。

もし琴ピッちゃんが癌に冒されているのなら、現状の動物医療では猫の癌治療は確立されてはおらず、「高度医療」と言ったところで、「高次元医療」と言ったところで、言葉をもてあそび踊らせるだけでかえって(むしろ)重症の琴ピッちゃんに更なる苦しみを与えることになり兼ねないし、それとも炎症の原因が真菌(カビ)であった場合でも「治療が上手く行く可能性は極めて低い」と告げられています。
鳩由来の真菌(カビ)に感染すると、真菌は人間の細胞と同じ構成で、それを排除するのは大変むずかしく、長期間の薬物投与の必要性があり、しかし現状のところ真菌対策の薬は経口薬(口から飲む)しかなく、薬の効果はやってみなければ分からないという悲しいかな「猫医療原始時代」なのです。
更に、長期間の薬物投与は肝臓を傷める副作用があるという「地獄」も覚悟しなければならない。
行くも地獄行かないも地獄。どうやら、猫の厄介な重度難病の「不条理劇」が始まろうとしている様相です。

今、長い道のりを経て、琴ピッちゃんはようやく病気治療の入り口に立っているところです。しかし、扉のその先は真っ暗な見果てぬ闇。
治療方針が絵に描いたように打ち出されたとしても、果たして絵の中の流線を流れるように辿って行けるのかどうか。
子猫の頃から一緒に暮らしている猫でさえ、薬を飲ませるのには悪戦苦闘し四苦八苦しているのに、7年半以上人見知りして生きて来た子に本当に毎日コンスタントに投薬できるようになるのかどうか。不安ばかりが先走りしている。


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この写真は犬猫病院の先生に撮って頂きました。情を介さない医療従事者の「」で、「琴ピッちゃんの身に何が起きているのか」、客観的に現状を把握したかったからです。中には見るに忍びない写真もありました。

同じ琴ピッちゃんなのに、一番上の可愛かった頃とは似ても似つかない様変わりです。

よく見てみると、頬がこけ、被毛がバサバサに艶がなくやつれ、いつも世話していた鉄腕ウンガさんによれば、近頃では歩くのもたどたどしくおぼつかない様子だったとのことです。

それなのに、いつも行動を共にしているキングくんと連れ立って、本当に「あの夜」良く出て来てくれたと思います。

この雨を思えば、日曜日夜の鉄腕ウンガさんの決断が、ラストチャンスのタイミングだったのかもしれません。あのまま隠れてしまっていたなら、もう街角はラビリンス(迷宮)、永遠に琴ピッちゃんの姿を見失っていたに違いありません。

入院二日目の夜。見舞いに行った鉄腕ウンガさんが帰りしなに「用意して待っているからねお家に帰れるようになろうね今年の冬はもう寒くないよ」と声をかけたら、琴ピッちゃんは声にならない声を出し「あーう」と答えを返したそうです。
治る病気か不治の病か根本的な治療が不可能な現状であるのならば雲をつかむような幻想に頼るよりは琴ピッちゃんの今ある痛みや苦しみを和らげる方法を最優先にするしかありません


 この記事は色んな都合があり、掲載日時を明日に変更するかもしれません。


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2014
10.21

閲覧注意のつらさ そしてレスキューとこれから

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。   22℃~17℃ 

花琴558
                                            左が琴ピッちゃん

【閲覧注意のつらさ そしてレスキューとこれから】冒頭の写真は出会った頃の「花椿とコトピッちゃん」。左が問題のコトピッちゃん。「琴筆」と書いて「コトピツ」、ずうーっと「コトピッちゃん」と呼んで来ました。
生まれて来る前に、額に神さまが習字の筆でいたずら書きしたのか、それとも神さまが手にした筆先から墨が誤ってしたたり落ちたのか、そんな風に感じさせる可愛い顔をしていたので、雅(みやび)の筆使い「琴ピッちゃん」と呼ぶようになりました。
琴ピッちゃんは女の子。不妊手術は無論のこと済んでいます。推定年齢はおそらく8才を超えているでしょうか。

出会ったのは2008年の春先のことでした。琴ピッちゃんは冒頭写真の中の相棒・花椿に加えて、もう一匹の黒猫のキングくんと3匹でグループを形成し、いつも行動を共にしていました。私たちが出会うそれまでは、この仲良し女の子グループは、俗に言う〝不良エサやり〟おばさんの情けにすがって食いつないでいたようでしたが、おばさんたちの気持ちは気まぐれ、悪天候の日や休日には食糧に事欠き、とうとう私たちが活動する所に出没し始め、やがて常駐するようになったのです。

最初の頃は、写真右の花椿の方が状態が芳しくなく心配の種でした。一方、琴ピッちゃんの方は〝爛漫〟ふんわりと肥え、去年までは本当に何の憂いもありませんでした。
結局、昨シーズン冬にひいた風邪がいけませんでしたね、琴ピッちゃんに暗雲垂れ込め始めたのは。
琴ピッちゃんの風邪は、春が来ても夏が来ても治りきらず、夏半ばからだんだん顔が腫れ始めました。真冬にも、春にも、夏にも、鉄腕ウンガさんは投薬や治療目的の捕獲を試みていましたが、思うように行きませんでした。
琴ピッちゃんはオンリー・ドライフード派の食性で、焼き魚や生魚やウェットフードに薬を混ぜ込んでも見向きもされない日々が続いていました。
捕まえようと虎視眈々と画策しても、スルッと逃げられかわされ、強制捕獲器など琴ピッちゃんには問題外でした。

しかし、夏が過ぎる頃から琴ピッちゃんの顔が見る見るうちに度を超え腫れ出し、秋の気配漂い始めた頃には「あっ」という間にエレファントマンのようになってしまいました。場所担当の鉄腕ウンガさんがジリジリ焦れば焦るほど、容態は悪化の一途をたどり、そうして無駄に時が流れ過ぎて行きました。
そして、10月19日~20日へさしかかる未明のこと、鉄腕ウンガさんはそれまで素手で捕まえるシミュレーションを何度も重ね、人の潮が一番引き邪魔が入らない曜日を狙い、一大決心の覚悟を決め「現場」に向かったのです。

指をちょっと怪我しちゃったけど作戦成功」と連絡が入ったのは午前3時をとうに過ぎた頃でした。

朝一番に犬猫病院に駆け込みますが、その前にちょっと見てもらえませんか?」と促され鉄腕ウンガさんの家に行くと、キャリーの中にいた琴ピッちゃんは可愛かった頃の面影など微塵もなく掻き消え、哀れを誘う姿でおびえていました。暗澹たる思い思わず息を飲み込むあり様何て言ったら良いか分からず言葉を失くしました


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そして、病院での診察。血液検査に、猫エイズと白血病のウィルス検査に、口内チェック。その結果、猫エイズ陽性でしたが、内臓器官に特に問題は見られないという診断でした。
肝心の鼻を中心にした巨大な腫れは、先生の所見によると「カビ菌がもたらしている腫れなのか、または癌の疑いが考えられる」とのことでした。どちらの原因による腫れであるかは患部に針を刺して細胞を取って診断しなければ分からないけれど、しかし突然知らない所に連れてこられた琴ピッちゃんは極度の緊張状態にあり、とても患部に針を刺せる状態にはなく、全てはこれからの様子を見ての判断にゆだねられます。

片側の鼻の気道は完全につぶれ、もう元には戻らない。そして、口呼吸している様相。鼻の腫れが、カビ菌によるものか、癌に由来するものなのか、どちらであっても、症状は似たように進行し、やがて鼻は崩れ、顔組織に湿潤して➡脳膜に達するとのこと。この先に非常にきびしい時間が琴ピッちゃんを待ち受けています

今、差し当っての治療は、琴ピッちゃんの緊張を考慮し、ノミ取りフロントラインにとどめ、獣医師が駆虫剤を飲ませようとしたら大パニックに陥り、あえなくそれは中止し、駆虫剤は何日かおいて皮膚につけるタイプを使用することになりました。

いずれにしても琴ピッちゃんはもう外の生活には戻れません。他の二匹の猫たちとの仲を引き裂くことになったけれど、琴ピッちゃんの様子容態を見ながら、どういう療養生活が良いのか考えて行きます。
唯一の救いは、先生が「全く対処できないわけではない」と仰ってくれたことです。(鉄腕ウンガさんからの聞き書き 慌しさの中で更新しているので脱字誤字があったら申し訳ない)


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2014
10.20

ブログ休止はまぬがれたが 一難去ってまた一難

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【ブログ休止はまぬがれたが 一難去ってまた一難】昨日、PC/ハードディスクの修理が終わった。所要時間は2時間ちょっと。無事終了。「万歳!」と喜びたいところだが、そうではなかった。
前に使っていたアカウントを失ってしまった。そして、「お気に入り」と「履歴」を根こそぎ失うことになった。
お気に入り」は「ピクチャ」や「ドキュメント」と一緒に外付けハードディスクに避難させておいたのだが、修理の後に「お気に入り」がフォルダごと影も形もなくなっていた。
知的経緯の喪失のダメージ。ガーンと一発くらったようだった。少し、いやホントにかなり落ち込んだ。
もっと万全な方法でストックすれば良かったのだが、忙しすぎた安易さがあだになった。失ったものは帰らない。
またゼロのホライズンからやり直そう。

ブログ継続には何も問題はない。しかし、我がPCは猫ブログだけのために使っているのではなく、知的集積体の役割を果たしていたから、その断絶はかなり痛い。ピクチャ(写真)とドキュメント(文書)は守れたが、精神の経緯が映っている「お気に入り」を全喪失したのは砂漠に伝手(つて)もなく一人取り残されたようだった。
今、アカウントを新たに設定して、こうしてワードに向かいタイピングしているところだが、まだ他人の家で落ち着かず恐縮している感を否めずにいる。
でも、まぁーいいさ。生きていれば色々ある。重い病気にかかって身動きできなくなったわけでもなし、命を取られたわけでもない。PC故障のお蔭で、なかなか手が回らなかった部屋のクリーンナップ&チューンナップで生活空間も気持ち良く広々としたし、これで良しとしよう。

だけど、夏終わりから秋半ばの今まで、本当に色んなことが起こりすぎる。どんどんやせ細るバラタマタンの病状に風雲急を告げた蘭の花の癌の発覚と、この二匹の猫さんのあっけない幕切れ。バラタマタンが死んだのは蘭くんを見送った花がまだ部屋に咲き残っている内だった。
そして、その間、2つの台風が襲い、外猫活動現場では行方不明になった猫たちまで出た。
それだけで止まってくれたらまだ良かったが、手元ではPCが壊れ仕事が滞り、変なメールがさんざん送り付けられ、にゃんこ先生たちの死をあざわらうかのようなメールさえ届いていた。


こんな最中(さなか)、鉄腕ウンガさんの胸の内にも気を病むことが進行していた。夏の終わり頃から、ずうーっと案じていたこと。・・・鉄腕ウンガさんが担当している外猫のある子の病状がどんどん悪循環に入り、何とかして捕まえて治療を受けさせようとしていたのだが、どうにも捕まらずジリジリする日々が続いていた。
それが昨晩遅く、鉄腕ウンガさん決死の覚悟で、やっとのことでその子を捕まえることができた。

電話が入り、早朝にその子の様子を見に行って来たのだが、それはそれは「可哀そう」を通り越した〝悲劇〟そのものだった。その子は目を中心にした顔片方が鼻の高さより腫れ上がり大きく盛り上がって、火山のように血がにじんでいた。息を飲むほどだった。
鉄腕ウンガさんは朝一番で犬猫病院に直行したが、容易い回復は見込めそうにない。詳しくは追って報告するつもりだが、それにしても問題が濁流のごとく押し寄せて来る。(編集未整理につき、脱字誤字があったらごめん)


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2014
10.19

支援を頂いている方々へはPC復旧後にお礼を

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鉄腕ウンガです。私のせいで「今月のありがとう記事」を大幅に遅らせてしまいました。

申し訳ございません。

支援を頂いている方々へは猫の郵便PCの復旧後にお礼を申し述べたいと思っております。(鉄腕ウンガ)


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2014
10.18

シバの女王登場👉 生存確認

Category: 速報と情報
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【これが一旦のブログ最終便になるかも】遅番活動で心配していた〝シバの女王〟さまの生存を確認。約一週間ぶりの再会。とりあえず良かった。勤め人たちが猫たちをかまわなければ私たちがストレートに管理できるのだが。

いざと言う時、彼らは引き取る覚悟や責任を持てる行動ができるのだろうか。

昼間の不良エサやり行為が猫たちの非常事態の発見を遅らせることになる。

そして悲劇を発見できなくなることもある。

土曜日に女王さまが登場したのは勤め人が休みだったため。いつもそうだ。

黒猫レイチェルは勤め人が来ないウィークエンドになっても影も形もなく、いまだ安否確認をできていない。


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2014
10.17

猫と暮らすプライド👉 ファイト一発大掃除

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eric12.2月17日まで 032
                   我が家のチェック魔 セージくん

【猫と暮らすプライド👉 ファイト一発】コンピュータの調子が悪いので簡潔にまとめよう。コンピュータの修理のため、メーカーの人が来てくれるので、半日かけて大掃除をした。普段は手が届かないところまでこの際〝乗りの勢い〟で微に入り細に入りチェックを入れた。
普通の掃除なら掃除機と拭き掃除で済ませるが、来客がある場合は〝猫住む家〟としては偏見や悪い印象を持たれなくないので細心の注意をする。「猫がいるから汚い」「猫がいる家は匂う」とは思われたくない。
これは猫と暮らしている大事なプライドみたいなものだ。

だから、念入りな大掃除は部外者が来客する時の必然の慣わしになっている。

結局、大掃除はエスカレートし部屋の模様替えまでに発展した。電動ジクソーや電動ドリルやハンマーまで登場した。こう見えても大工仕事は結構できる。一人で重い家具を動かすのにも十分な力がある。
キュ~ン ガッガッガッガッガッガーッっ キュ~ン」と電動ジグソーを使っている時は、それまでランランランと遊んでいた猫たちは流石に蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げ出したが、その他は猫たちはみんな大喜びしていた。
だいたい猫は非日常的なことが好きときている。チェストやライティングデスクを動かす時は「ふん これ動かすの? 乗ってて上げるね」と一匹二匹と重しになって〝お邪魔虫活動〟に励んでくれた。
何がどうしてどういう風に楽しいのか分からないけれど、猫みんな飛び回ったり跳ねまわったり大活躍の半日だった。

親(人間)の心👉子()知らず。すっきりと広くなった家の中は幼少猫たちの大運動会場となった。

さて、コンピュータ内蔵の壊れ具合はどう判断されるか。鬼が出るか蛇が出るか。吉と出るか凶と出るか。どっちに転んでも、猫活動で鍛えた柔軟な感覚、驚きはしない。
その時はその時。出たとこ勝負で臨機応変に柔らかく対応しよう。ブログがしばし休みになるのも、ネットからしばし遠ざかるのも、それもまたいい。


 黒猫レイチェルはやはり現れない。そして六本木町裏のミミタンの姿も神隠しにあったように安否が途切れている。猫の郵便/横浜ブランチ(横浜市神奈川区のYさんの活動)の猫たちは台風の被害はなく、「全員無事だった」と報告があった。


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2014
10.16

黒猫レイチェルは駄目かもしれない

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                                     水のほとり つまりこういう現場

【黒猫レイチェルは駄目かもしれない】台風19号の後。夜は初冬を思わせる寒さになっている。そして台風通過のすぐ後、一日おいてまた激しい雨が降った。嵐の雨風で被毛がいたぶられ、乾く暇(いとま)もなく、体力が消耗しているところに、また更なる追い討ちの災いが降りかかったのだろうか。

黒猫レイチェルはもう駄目かもしれない。

非科学的かもしれないけれど、そういうことって何か勘が働く。レイチェルが根城にしていたそこに行って回りを見渡して見ても、まっ黒なイメージがただ茫洋とあるだけで、木霊(こだま)が決して返り来ぬ山に向かって叫んでいるようだった。2日、3日、4日と・・・
超能力者じゃないけれど、空間に穴があいているような印象を受け、視・聴・覚・感・臭〝何〟の〝返り〟もない。今までも猫たちが突如消えた時はいつもこんなだった。こんな空気感が醸し出され漂っていた。

触覚が働くって言うのかな。動物的な勘って言うのかな。こういう時、普段は隠れている原始のアンテナと言うか、勘(体の中の海)みたいなものがザワザワするような。
蘭の花が死ぬ二日前、鉄腕ウンガさんは獣医師からそうは言われていないのに「あと一日くらいかも・・・」と予感していた。その通りになった。
そして、バラタマタンの時も同じ。バラタマタンが死ぬ二日前の夜に抱きしめたら、それまでとは違う何かが伝わって来て、何故か「細胞/組織レベルで大破壊が起こり始めている」という思いに包まれた。バラタマタンが息を引き取る3時間前ですら、獣医師は「数値に異常はない」と言っていた。結局、獣医師は商売、だが私たちは商売ではない。
猫たちとの関係の間には混じりけのない密な感覚=愛がある。原始の感覚〝LOVE〟が神のみぞ知る黙示を教えてくれたのだろうか。

(原稿を中断して外猫活動に行って来た) 

やはり黒猫レイチェルは現れなかった7年半の足跡がぷつんと途切れたつまりそういうことなのだろう


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2014
10.15

〝あゝ無情〟の台風が猫たちを持ち去った

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                                        蘭の花&夕焼けタラちゃん

【〝あゝ無情〟の台風が猫たちを持ち去ったのか】台風19号が長時間の大暴風雨をもたらし過ぎ去ってから、やっとのことで夕焼けタラちゃんの消息を確認できた。それでホッとする一方、いまだ四匹の猫たちの姿の確認が「うん」とも「すん」とも見も聞こえもしていない。無事なのか。そうでないのか。どこかに身を潜めているのか。
夏場の台風とちがい、冷え込んでゆく秋口の冷たい台風の場合、小さな体の猫たちが激しい雨風に長い時間さらされれば一気に体温と体力を奪われかねないので心配はしていた。
いまだ消息がつかめない四匹の内の二匹は年が10才前後になっていて、外猫としては大老齢の域に達している。これが杞憂の一因である。吹き荒れる大嵐に寄る年波が勝てなかったのか。二匹とも行動範囲が広く、あの地形では双方ともにどうやって探したら良いものやら気が遠くなる思いでいる。どうしたものか。
内一匹の六本木のミミタンは片方の目を完全に失明していて、もう片方の目だけで行動しているから、それが原因で命取りなったとしたら余りにも不憫だ。

だが、この二匹には生存の可能性がまだ残されている。見てくれがチャーミングなこの二匹には不良エサやりという特殊な取り巻きのファンがついている。もしかして昼間の食糧確保で事足りて、朝晩はこちらの活動を〝用無し〟にしているのかもしれない。そうであるのなら良いのだが。台風や降雪の大嵐の後はいつもそれぞれの外猫たちの安否確認に悩まされている。

他方、本当に心配になって来ているのが黒猫のレイチェル。単独行動派であり、レイチェルが住んでいる場所は湾岸に開けた吹きっさらし。街なかで大したことない風の日でもそこに行くと大強風が吹き荒れていることが珍しくなかった。風の名所である。しかも水辺と来ている。海抜も低い。最大の嵐でそこにどんな風景が現出するのか。
24時間ついていてやることは完璧に不可能だし、そしてこちらの猫の保護収容数にも限界があるから、もし不測の事態が起こっていたのだとしたら、本当に心が痛む。
取り分け何故レイチェルのことが気になっているかと言うと、出会ってから7年半の間、レイチェルは一日2回ほぼ無遅刻無欠席、会わない日は殆どなかった。食べたくない時でも顔見せはしてくれていた。しかし、台風19号の日からパタッと姿を消している。これは第六感なのだが何か物凄く不吉な予感がしている。
2日経ち、3日経ち、口笛を吹こうが、手を叩こうが、まったく気配すら感じられない。

世間は名もない二束三文の外猫が生きようが死のうがどうでも良いのだろうが。自分の力不足を嘆くと共にどうしようもなくやる瀬ない理不尽な風が心一面に吹き渡る。レーチェルが暮らしていた場所は晴れた日にはブランド高級犬の散歩コースである。猫のレイチェルに自分の犬をけしかけて笑って見ていた飼い主は一人や二人ではなかった。
貧しき外猫と富める犬との格差の構図。傍若無人にふるまう倫理なき通行人たちに何度翻弄されたことか。
捨て猫を見ても無関心か気ままな遊びの対象としか見なさない多くの人たちの倫理の崩落。

猫たちに不幸な局面が現れるたびに突き当たるのはやっぱり捨て猫問題の高い壁である。
みんな捨て猫さえされていなければ・・・
それをどう乗り越えたら良いのか、皆目見当がつかない見果てぬ高い高い壁。四方を囲まれ天を見上げるしかない逃げ道のない袋小路。ただただ胸の中に音なき無情の晩鐘が鳴り響くばかりである。


 連続した台風や猫たちの死が重なり、先月の「ありがとう」記事が遅れています。申し訳ありません。対処しています。


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2014
10.14

PCが壊れ👉 ひょっとしてブログ一時休止の予告

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                                 永遠に続くものは何もない

【PCが壊れ👉 ひょっとしてブログ一時休止の予告】実は、蘭の花の容態が下り坂を下り始めた頃とシンクロするようにコンピュータの調子も異常をきたしていた。変わった操作は何もしていないのに突然フリーズしたり、ブラックアウトになったり、ネットもワードも極端に遅くなったり。
一日に一二度、そういう状態に陥ることが日々起こり続けている。
だましだましして、フリーズするたびに苦肉の復旧をして使っているのだが、メーカーの意見によればコンビュータの内蔵に不具合が生じているらしく、専門家の診断でフィックスしなければもうどうにもならないところまで来ている。はいそうです。とうとう手術のようです。

ハードディスクのどこか何かが完全に損傷を受けている。

簡単なパーツの交換で済めば良いのだが、重症であれば外部に修理に出すことになる。そうすると本体が約2週間の入院となるので、ブログはその間しばらく一時休止になるかもしれない。
とりあえず19日に専門エンジニアに往診してもらうことになっているのだが、それで駄目なら入院して内蔵手術という段取りになる。問題を解決しないで先送りした場合はコンピュータそのものが「壊れてしまうかもしれない」と言われているので仕方がない。

だから、最悪のケースは「猫の郵便プラットホーム」は一時閉店になる。ブログの書き手としては心情的に天から休暇のボーナスをもらえたようで「ラッキー」と心密かに嬉々と喜んでいるところもあるけれど、「猫の郵便」の活動を支援して頂いている方々へは申し訳なく思っています。
古いコンピュータではないのだけれど、本当に上手くいかない時は何につけても上手くいかないものです。
こんなに短く簡単な記事を書き上げるのでさえも、誤作動や反応の遅れで四苦八苦している毎日です。

つい最近の記事の中に「たとえ無生物でもこの世には永遠に続くものは何もない」と書きましたが、物の哀れや儚さや移ろいを感じる秋半ばです。

台風19号アフター、激しく降った雨の後に姿を見せていない猫たちが数匹いることもまた心配の種です。


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2014
10.13

ゾンビが玄関からやって来た

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【ゾンビが玄関からやって来た】10日のうちに二つの台風。18号と19号。2回連続の台風直撃だった。そして、今回の台風直撃は夜時間を狙い撃ちされた格好で時間計算が成り立たず、早番と遅番の両方とも激しい暴風と土砂降りの雨にやられてしまいヘトヘトに疲れ果てている。もうヘトヘトヘロヘロのこんこんちきなのである。
ごく普通の雨でも、雨は外猫活動にストレスをもたらす。それが強烈な暴風に運ばれる土砂降りのざんざん降りの激雨となると、さすがにこたえる。
台風の雨の中で約4時間。雨ガッパを着ていても結局のところ最後は何の役にも立たなかった。雨はインナーまでしみ込んで来て、帽子からソックスまで全身ずぶ濡れで雨粒滴らせて帰宅した。
玄関で待ち受けていた猫たちがビックリ仰天して一斉に逃げ出す始末。まるで「ゾンビが来た」と言わんばかりに。
外猫活動の辛さである。特に台風と雪道は辛さに究極の磨きをかけて襲いかかって来るから嫌になる。

道行く道路脇の自転車という自転車は全部横倒しになぎ倒され、風にすっ飛ばされたゴミや枯葉やレジ袋は永遠に着地点を見出せないのではないかとさえ思わされる自然の威力だった。
湾岸の空が急に開ける所では暴風雨があまりにも凄まじく命の危険まで感じた。視界サイズの超巨大バケツで激しく水をぶちまけられているような一面墨絵さながらの世界だった。
一瞬「引き返そうか」と気持ちがひるんだが、自転車を降りて身を丸めゆっくり一歩一歩前進した。
そうやってどうにか現場に着けば、それでも身を挺して待っている猫たちがいる。何度体験しても泣けて来る光景なのだ。だから、何があっても猫待つ街へ猫待つ藪へ出かけて行く。

そういう時。外猫活動できびしい局面に立たされる時。いつも心に呼び戻すのはマルコ・ブルーノ氏の言葉。「躾(しつけ)ではなく信頼関係です。何があっても、どんな時にも信頼関係です」と。この言葉にいつも事態を突破する力を与えられている。
コンフィデンス、信頼は積み重ねでしか成せない果実。躾と嵐はまるで関係ないように見えるかもしれないが、きびしい局面という意味では同じ。ハードな局面を信頼関係で打開していこうとする精神です。
さぼったり、ごまかしたりしたのでは見透かされてしまい、せっかく築き上げた信頼関係が〝砂上の楼閣〟と跡形もなく消え失せてしまう。「何だ。いい加減な奴だ」と。だから、大嵐の中でもYes,I can。妨害に遭ってもYes,I can。中傷されてもYes,I can。疲労困憊でもYes,I can

願わくば、多くの人が温かい毛布の中で眠りにつくその前に、ほんの一瞬でも良いから、嵐の中に生きる猫たちに思いを馳せる優しさを持ってくれたらなぁーと、猫の郵便フーテンゾンビは思うのであります。

でも、大嵐でたった一つだけ良いことがある。それは大嵐の時には絶対に〝危ない奴〟は現れないということ。


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2014
10.12

白い骨になって帰った されど骨は語る

Category: 訃報と祭壇
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BARA 190
                 亡くなる前 数日はもっと細く 幼い顔に

【白い骨になって帰った されど骨は語る】10月11日土曜日。太陽がちょうど0時の位置を指す頃、バラタマタンは白い骨だけを残し跡形もなくいなくなりました。演出をしたつもりはありませんでしたが、まさに太陽に焦がれたギリシャ神話のイカロスのような〝ゼロ〟の天空への駆け昇りでした。純白の抜け殻だけを後に残し、永遠の静けさの中に還って行ったような眩しい空の輝きでした。

わずか1キログラムの命。火葬を担当した顔なじみの動物葬儀社の武藤さんは、何千何万の動物たちの最期の場に立ち合い、その経験知から動物たちの骨が語る無言の履歴を今までも幾度となく教えてくれた人です。
病気で苦しんだ骨。大往生で逝った骨。若くして夭逝した骨。必要以上の化学医療で滅茶苦茶になった骨。骨自体がわずかばかりしか形跡をとどめなかったケースなど。
武藤さんは火葬されて出て来たバラタマタンのまだ暖かい骨を見て、第一声「綺麗です」と声を発し驚いていました。前もって年齢や死に至った闘病の経緯(いきさつ)や白血病などの四重苦の病気の件は伝えていたので、案じて恐る恐る火葬室に入って行ったのですが、小さくても骨が綺麗な形をとどめ、〝純白〟と言っても良いほどの真っ白い色をしていました。

中にはですね、まだ2才3才なのに火葬の後、骨がぐちゃぐちゃに壊れているケースもあれば、薬物投与が過ぎて緑や黄色や青に骨が変色しているケースも何度も見て来ました。ほら見て下さい」と、武藤さんはバラタマタンの骨を箸で持ち骨の中の空洞を示し「この空洞は最後の最後のエネルギーを全部使い果たしたことを意味します。ずうーっと先まで筒抜けになっているでしょう。珍しいです。でも、骨の外輪はしっかりしています。これはこの子が大切にされていた証拠です。栄養摂取や手当が上手く行かなかった場合、重病の猫がここまで綺麗に骨が残ることはまずありません」と仰って頂きました。「もう使うべきエネルギーは残っていなかったのでしょうね」と。

バラタマタンは小さな体。だから少しの量の小さな骨。一つ一つ骨を拾いながら「大変だったね。疲れたね」と声なきなぐさめの言葉をかけずにはいられませんでした。そして、それと同時に武藤さんに仰って頂いた「愛されて育てられていたのが分かります」という言葉に「これで良かったんだ」と一抹の安堵の気持ちが静かに舞い降りて来るのを感じていました。

さぁー、バラタマタン。一緒にお家に帰ろう」と家路をたどる道すがらにも、何度も武藤さんの言葉を回想し「これで良かったんだ」と膝の上のバラタマタンを撫で、言い含めている自分がいました。
バラタマタンがあまりにも小柄だったため、骨壺はバラタマタンにとって余裕綽々ゆとりスペースで、時折カサっコソっと、本当に妖精に語りかけられているような錯覚を覚えたのです。いや、それが単なる睡眠不足の疲れのせいだったのは分かっていたけれど。

そうして、家に帰ったバラタマタンをチェストのど真ん中に置き、余情残心こもごも想いを巡らし、バラタマタンが残した残心空白とサシで向かい合い、アルコール度の強い酒をあおる猫の郵便フーテンの姿が、そこにありました。




ゼロの空に還って行ったバラタマタン。一夜明けて日曜日の昼はバラタマタンがいた療養ケージの前で、いつもそうしているように毛布を敷き、早番活動の時間が来るまで、とりとめのない回想をしながら、手すきに任せて終日(ひねもす)ゴロゴロくつろぎ三昧。そして、夜になり外猫活動の出先で湾岸に広がる空を見上げ、ふとコール・ポーター作の「Everytime We Say Goodbye」を思い起こし、「あの曲、たぶんアニー・レノックスが歌ってるよな」と大急ぎで家路をたどり、切ない声の広がりとアコーディオンの響きに聴き入ったのでした。

バラタマタンの骨壺と少しの酒とアニー・レノックス。♪「さよならを言う時はいつも少し心が沈む さよならを言う時はいつも〝どうしてなの?〟と少しセンチになる」とピアノの音に連れられ始まる「Everytime We Say Goodbye」。サビで「そばにいる時は春の香(かぐわ)しささえ漂い そこかしこからヒバリがラブソングを奏でる鳴き声が聴こえているのに 〝さよなら〟と別れを言う時は 甘いラブソングも悲しいマイナーの音調にその色を変えてしまう」と、声の広がりとアコーディオンの物悲しい音色に運ばれ・・・、歌の翼が物思う秋の夜更けに冴え冴えと透き通り心の空にはばたくのでした。「生きるということは失う痛みを知ること」と。

バラタマタンの最後の診察で病院の先生は「数値に特段の異常は診られない」と言っていたのだが、亡くなる2日前からバラタマタンを腕枕にぴったり抱き寄せ伝わり感じていたのは、「細胞/組織レベルで大決壊が起こり始めている」という共に肌を寄せ合い生きて来た暗黙知の予感でした。「さよならの時、その時が来た」と。


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毎回毎回、いつも丁寧に火葬の儀式を執り行ってくれる動物葬儀社の武藤さん、そして「良い花を」とあっちこっち飛び回ってバラタマタンのために花を集めてくれた鉄腕ウンガさん、本当にどうもありがとうございました。哀悼の言葉を寄せて頂いた皆さんにも心からお礼を申し述べます。

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2014
10.11

バラタマタンの葬送

Category: 訃報と祭壇
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2014
10.10

生きるということ 失うということ

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【生きるということ 失うということ】思いを意のままに操り言葉にするのは大変むずかしい。いつも空振りしているような気がする。まして明日はバラタマタンを見送る日。イブ(直前)の緊張がある。だから、今日は今の感情の肌合いにしっくりなじむ音楽に頼って〝事〟を進めてみよう。

エリック・サティの「Je Te Veux」です。

どうですか。冒頭にUPしたこの音楽。映画を見ずして、映画を見終わった余韻と余情残心がそこはかとなく漂っている。〝事〟の終わりに胸中に流れ来る印象深いしみじみとした趣き。
楽しいだけじゃない、苦しいだけじゃない、悲しいだけじゃない、明るいばかりじゃない、暗いばかりじゃない、生きることの折々の場面が時に甘く感傷的に時に躍動感にあふれ鮮やかにフラッシュバックしては遠く過ぎ去ってゆく音の響き。そしてペーソス。

この世の中に永遠不変のものは何一つなく、だから人は金糸銀糸/喜怒哀楽ない交ぜにして、どんな形を取ろうとも〝事〟の終わりに美しい像を結ぶよう心に仕掛けを作ったのだろう。
〝事〟の終わりにラッシュのようにあふれ来る「ない交ぜ」の感情、それを人は哀感とも哀切とも呼んでいる。
誕生、出会い、死の別れ、始まりがあれば必ず終わりを迎える、避けて通れない地上の定め。
見晴らす森羅万象にあって。たとえ無生物たりとも永遠の存在はどこにもなく。生きることとは「物の哀れ➡唯ひたすらに失うこと」といつか知ることとなる。しかし、愛あればこそ、その学びは深く大きいはず。

失わずして生きるということなし


さぁー妖精バラタマタンが本物の妖精になって旅立つ一日が始まる胸に小さなミニチュアの花束を抱かせ誇らしく見送ってあげよう
 

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2014
10.09

妖精バラタマタンの最期の体重は1080gだった

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【妖精バラタマタンの最期の体重は1080gだった】深い眠りについたバラタマタンにいち早く「ねぎらいの言葉」をかけてくれた、SHさん、YTさん、HYさん、MTさん。「猫の郵便」がまだ誰からも洟(はな)も引っかけられない頃から友だちになってくれた優しい人たち。メールと連絡、本当にどうもありがとう、感謝しています。
気心が通じ合った者同士と言うんですか、その一字一字に胸打たれました。
バラタマタンが死してから、まだ言葉らしき言葉をブログに記したとは言えないのですが、とぼしい言葉の行間を読み取ってくれる皆さんのアンテナには恐れ入っています。

実のところ、四重の難病(ストレス)を小さい体に一身にまとい生きて来た、奇跡とも言えるバラタマタンの7年間の道のり、その〝光と影〟のシルエットが今は目の裏でスパークし瞬くばかりで、言葉にすると瞬時に落ち葉と化し散って行く、そんな心持ちです。
甘く可愛く切なく、そしてファンタジックでロマンチックな一大巨編映画を見終り、余韻冷めやらぬまま我に返り、トボトボと家路をたどるレンガ道、「あの映画は何を語りかけていたのだろう」と独り言で問答し、通りすがりのショーウィンドーに映った自分の影にけつまずき「イタッタッタッタ」と転んでしまっている・・・、言葉にならない理由をこの例えで分かって頂けるだろうか。この思いは、これからずうーっと噛みしめて行くことになるのだろう。

妖精バラタマタン物語」という映画。映画のカメラがフォーカスアウトし「The End」と文字が出た時、バラタマタンの体重はわずか1080グラム、子猫の重さでした。小さな体がみるみる打ちひしがれて行く日々、バラタマタンは体の中のエネルギー全てを使い果たし生き、命朽ち果てて行きました。
その時、まだ柔らかく温かいバラタマタンを抱きすくめながら、胸に去来したのは「失った悲しさ」という覚えだけでなく、光に満ちた晴れがましい感情が何故か胸一面に湧き上がって来たのです。
共に歩いて来た遠い道のり、完璧に信じてもらえた嬉しさ、何一つ後悔の澱みを残さないで逝ったバラタマタンにひとり心の手の平で拍手を送るしかもうありませんでしたね。


10月6日の夜。犬猫病院から帰って来たバラタマタンを寝床に寝かせ、鉄腕ウンガさんに留守番を頼み、「じゃー バータマタン 早番活動に行って来るからね お留守番だよ 待っててね 一時間ちょっとで大急ぎで帰ってくるからね」とケージのそばで話しかけたら、バラタマタンはかすかに残っている力を振り絞って頭を持ち上げ鳴き声にならない声で口を開け答えを返してくれました。それが最後の生体反応でした。
早番活動から帰宅したすぐ後に、バラタマタンは無窮の荒野に弓矢を打ち放つが如くのけぞり、そしてゆっくりと縮んで行きました。〝事〟の終わりでした。

もう皮下補液も投薬も強制給餌もされなくて済む。もう白血病でもなく、猫エイズでもなく、慢性腎不全でもなく、慢性猫風邪からも解き放され、地上の憂うつ何もかもをかなぐり捨てて逝った命に追いすがるのは「人間の愚かな業というものだ」と思わせられる〝おごそかさ〟がそこにはありました。「そんなことをしたら神さまから怒られてしまう」と。
処方された薬や専用食やバラタマタンのいない寝床の空しさは残りはするが。
思い出すのは、まだ元気だった頃、玄関に迎えに来ては、目が合うと恥ずかしそうにきびすを返しトコトコとリビングに走り去る可愛い後ろ姿。

初めて出合ったのは落ち葉舞い散る寒さ凍てつくレンガ道。しかし、今は病の痛みもない憂うつもない「夢と宝石」にキラキラ縁どられた小径をトコトコと駆けて行く。バラタマタンの「良かれ」だけを今は祈ろう。
妖精バラタマタン物語」、物凄く大事でいい映画を見せてもらった余韻が心に残りあったかい。

Rest In Peace Rosemary本当にありがとう


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2014
10.08

流れに身を任せて「オータムスケッチ」

Category: メッセージ
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流れに身を任せて「オータムスケッチ」】消そうと思ってメモした文章でしたが、「これはこれで意味があるので消さない方が良い」とアドバイスを受けたので「秋の日の気ままなスケッチ」として残すことにしました。次の記事とダブる箇所があるかもしれませんが、よろしくお願いします。



SHさん、YTさん、HYさん、MTさん、そして「にゃんだーガード」の本多さん。バラタマタンへのお見舞いと哀悼の言葉をありがとうございます。SHさん、YTさん、HYさん、MTさん、古い付き合いになります。妖精バラタマタンが死んだこと、いまだ言葉足らずですが、行間や言外の意味を汲み取ってくれてシンシンと胸の深い所にしみ込んで来ました。

妖精バラタマタンの最期の体重は1080グラム。7才にして子猫の体重です。最後の最後のエネルギーの一滴までふりしぼって生きました。こういういじらしい生命の営みへの配慮を欠損した世の中や人々がこれから、どんなモラルや美意識の元に集合しようとしているのか、さびしさと恐れだけが通り抜けて行くのです。

ATさん、IMさん。昨日「落ち葉散るレンガ道をトボトボと・・・」と書いたのは、幻想ではなく、バラタマタンたちがゴミと一緒に暮らしていた〝あの場所〟のまぎれもない風景だったからです。

痛みから来て、痛みの中で去って行く小さな命たちへ、頭を下げても下げても足りない、深い哀悼の思いを捧げます。

「にゃんだーガード」の本多さんと香流さん、めげずに、負けないで、自分の個人的な感情につまずかす、この道を共に「Let’s Spend night together」、乗り越えて行きましょう。

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2014
10.07

妖精バラタマタンは深い眠りについた

Category: 訃報と祭壇
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バラタマタンが死んでから どこから出て来たのかわからないけれど

死せるバラタマタンのそばでエリック・サティをかけている

何か書こうとするのだが 言葉が浮いてしまい 地に足をつけてくれない

言葉がすり抜けて行く

ぴったりと言葉が手の平に止まってくれない

涙も出ない

その日のことは雲の上をふわふわ歩いていたようで実感がない

蘇り思い出すのは今は遠い昔のこと

「妖精バラタマタン」という7年間の長編映画を観終わった感慨を抱いて

落ち葉散るレンガ道をもうひとりの自分がトボトボと歩いている感じだ


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2014
10.06

バラタマタンの7年の歩みについに幕が降りた

Category: 訃報
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10月6日午後10時10分。とうとうバラタマタンの7年の歩みに幕が降りてしまった。

犬猫病院で口の中を医療消毒してもらって帰宅してから3時間後のこと。

これからバラタマタンにしてあげなければいけないこと、気持ちの整理をつけなければいけないこと。

体を拭いてあげたり。顔を拭いてあげたり。色々あるので。

しばらく時間の猶予が欲しい。

バラタマタンは今、膝の上。まだ柔らかくあったかい。

8才への奇跡は叶わなかった。(23時頃の記述)

「にゃんだーガード」の本多さん、電話をくれていたのに出られなくて、ごめん。こんな事情なので。(外猫活動終了後の記述)




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2014
10.05

寒い台風の渦巻きとバラタマタンの容態急変が風雲急を告げ

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【寒い台風の渦巻きに保護猫バラタマタンの容態急変が巻き込まれ】身を守る屋根がない暮し。外で生きる猫さんたちは春夏秋冬、野ざらしで、暑さ寒さ・雨風・嵐の空の下で物言わず暮らしている。必ずブログの頭に天気と気温を載せているのは空模様と私たちの活動が抜き差しならない関係にあるため。ブログの記録をふり返る時、天気の記述がなければ、その折々の情景がよみがえって来ない。
天気や社会の動きを絶えず気にしているのは〝我在りき〟だけでは成り立って行かない活動の証明です。

そして、外猫活動に最大の影響をもたらす憂いの素が夏秋の台風と冬の降雪。積み重ねのトレーニングでまるで登山家みたいに天気図まで読めるようになっちゃって、まぁー「備えあれば憂いなし」と言ったところ。
現場活動で「こんなはずじゃなかった」とパニックにならないための〝仕込み〟ですね。
それでも大嵐時の活動の辛さは、頭の中にインプットしたデータをめちゃくちゃに踏みつぶしてくれるのだが。



台風の影響がもろかぶりの日曜日の地域猫活動。本当に辛くきびしいものになりました。早番、遅番、外回りが終わった後は、身も心も使い古したヨレヨレのスポンジのように草臥れ果ててしまった。
体内エネルギー残高ゼロか、マイナスのダメージ。
今回の台風は実に陰湿そのもの。熱帯低気圧のはずが殴りつける雨は寒く冷たく、冬の嵐を思わせる体感だった。
止むことなしに絶え間なく降り続く雨に完全無欠の雨ガッパはなく、雨は足元から袖口から繊維の孔から縫い目から容赦なくしみ込んで来た。
しかし、そんな無情な雨降りの日でも、中には全身ずぶ濡れになって待っている猫さんを思えば「行くっきゃない」のド根性でやり通すしか他に方法はない。来てくれるはずの人が待っても待っても来なかったら、どんなにガッカリさせることか。
野ざらしの猫たちの切ないブルースが聞こえてくるから、時間になれば体はリズムを刻んでどんな時でも動き出す。

時間と心の余裕があれば、本当は嵐の下の外猫活動がどんなものなのか、外猫への理解を得るために細々と書きたいところなのだが、台風襲来情報と時を同じくして、病に伏せる妖精バラタマタンの容態が深刻な状態を呈しはじめているので、今日はここまで。


 10月2日の記事を書いたのは「虫の知らせだったのかな」と、ふと思う。一気に痩せてもみくちゃの毛糸の塊りのようになってしまったバラタマタン。顔の様子を診て、抱っこして伝わって来るのは「細胞レベルや組織レベルの大破壊が始まった」という予感。獣医師と相談しながらハンドリングして行こうと思っている。


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2014
10.04

強烈な台風の目が東京・港区を直撃する模様

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hido b
                                  これから雨風をしのぐ がんばるんだよ

【強烈な台風が東京を直撃する模様】天気図を見てみると、台風18号が東京を直撃する可能性がかなりの確率で出て来た。中心気圧が940950ヘクトパスカルの勢いだから、猛烈に強い台風に入る。北上と共に勢力が弱まってくれるのを期待するが、それは人の身勝手な希望的観測というもので、自然の猛威は人の思い通りにはならない。
東京は6日朝から風が強まる見込みで、お昼前から東京を真っ二つ斜め切りに縦断する模様だ。要警戒だ。

予報によると、関東甲信地方では、最大風速30メートル最大瞬間風速46メートル、6日12時までに300ミリの雨量が予想されている。
普通の人なら室内にこもり嵐が通り過ぎるのを待てば良いのだろうが、外猫の生活支援をする身にとっては台風が来ようが地震が起きようが現場を放棄できないのが宿命。
だから、いつも通り台風情報とにらめっこで時間計算をして対策を練ろう。
天変地異は防ぐ術がないから、耐え忍ぶ外暮らしの猫たちにもサバイバルはきびしく、活動する身にも辛く応える。

TNR推進に特化する活動をしている人猫共生会議の人が「ぼくたちの活動は土方みたいなものですよ」と言ったのを今更ながらに思い出すが、激しい暴風雨に叩きつけられてする外猫支援作業は恐らく土方よりも強力に辛くきびしい。道路工事などの野天労働者はそういう時は休みだしね。
今度の台風、せめての救いは台風がターンして偏西風に乗ったらスピードを速めてくれること。「早く駆け抜けて行ってくれ」と願うばかりだ。

〝Typhoon is coming〟でいつも思い起こすのは、2001年9月11日に東京を直撃した雨風猛烈だった台風のこと。あの911台風で麻布十番の4匹猫家族が流された。台風が去った後に4匹猫家族は影も形もなく消えてしまった。2001年9月の台風は、時を同じくして2001/911のアメリカ/同時多発テロの大ニュースでかき消されてしまったが、忘れられない思い出である。
そして、その後に4匹猫家族が住んでいた直ぐ近くで保護したのが、我が家で暮らすポポフくんとダリンくん。我が家で病死し見送ったテネシーとムスタファとホアニータもそこから来た。3匹の女の子たちは保護した時に既に容態が悪く死んでしまったけれど、ポポフくんは13才でダリンくんは14才でまだしっかり生きている。

いつからか、何か〝事〟があるたびに外猫たちを案じるようになった。そして、いつも「安易に猫を棄てる人がいなくなればなぁー・・・」とため息まじりにガラス窓の外を見ては強くそう思うのである。


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2014
10.03

猫に曳かれて遥々と👉 走馬灯が回る

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【猫に引かれて👉 走馬灯が回る】人間の生理と言うか。脳の構造と言うか。ふと思うにそれらは実に巧みにうまくできている。昨日から今日の心の中の出来事だ。
2日の記事を更新してからグルーッと時計が回り、何処からともなく降りて来たのは、「あっ、自分は回顧することでバランスを取っているんだ」と仄かなイメージが浮かんだ。
今やつれた体で闘病しているバラタマタンのことも。逝ってしまった蘭の花のことも。行く手いまだに果てない活動の未来も。無意識裡に「始まりからの経緯(いきさつ)をたどり心の整理をつけようとしていたんだ」と心の中でピントが合い像を結んだ。

俯瞰からメカニカルに述べれば、体の内なる生理構造が回顧システムを勝手に作動させ浄化作用が促された。そう解釈した。

次々とふりかかる数々の場面や問題についていけない知力と体力。次々と押し寄せる解読不能の理不尽な出来事の波。しかし、立ち止まっていられない生の現実がある。人間は弱いもの、「心機一転ファイト一発!」と急旋回して切り換えようとしても心というものは裏腹に中々ついて来てくれるものではない。
結局は実のない虚勢は空元気に終わるが定め。
そして、有意識機能が八方塞がりにほころびを見せる時、人は漠然の砂の海に手足を投げ出し唯々ボーっとしてしまうのが常である。成す術なし。

しかし、それが結果的に良かった。ボーっとしていたら、逆回転早送りに時間がめくれ、それぞれの天涯孤独な猫たちの影絵が走馬灯のように走り巡り来ては流れて行った。

不遇に死んでいった子。車に轢かれ内臓を飛び散らせ道路に投げ出されていた子。雨天の空に僅かばかりのフードと共に置き去りにされ、段ボールの中で精一杯の声で鳴いていたピヨピヨの赤ちゃん猫。
路傍で手なずけようとからかい「手をひっかかれた」とその女に殴られたギンガーくん。顔が可笑しいと道行く人にいつも笑われるハッチくん。道端でピエロを演じていたジプティとピノコと蘭の花。忽然と消えた猫たちの面影。
そして、冬の夜に砂の中に固まりになってうずくまっていたパセリとセージとローズマリーとタイムは、遠くから見るに一匹の大人の猫が寝ていると見間違えた等々の数々のエピソードなどが、共に歩んで来た原点の〝道の始まり〟へと立ち返らせてくれた。

猫に引かれここまで来て、ふり返れば影絵たちが魔法のホウキで空の雲を吹き払うようにきよらかな想い出で満たしてくれた。昨日、秋の夜半、心静かなPC前での書き終りだった。ふりだしの気持ちでまた歩いて行こう。

Are you going to Scarborough Fair? 
                  Parsley,Sage,Rosemary and Thyme・・・〟


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