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2014
12.14

誤診

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。   9℃~1℃  

蘭の花 手術前日

【誤診】犬猫病院に行って首を傾げるような疑問を抱いたことはありませんか。先生と呼ばれる人に自由闊達な意見を述べられますか。犬猫病院は自由闊達な言葉のやり取りをする雰囲気にありますか。疑問を呈し歯に着せぬ自由な意見を述べたら、恐らくそこで診察ストップ、だから大抵は「先生お願いします」と無意識理に低姿勢なスタンスを取らざるを得ないのではないですか。
これが大方の医者と患者の関係なのだろう。人の世界においても。動物の病気の場合でも。
ど素人と専門家との間に双方向性の言葉を行き交わせるのはなかなか難しい。患者側にとっては一方通行に話される言葉をただ聞くのみです。高くて大きな壁がある。

かつて私はスポックという名の猫を飼っていました。ある日スポックの足に腫れものがあることに気づき、友達から紹介された犬猫病院で診てもらったら、開口一番に「足の切断」を告げられました。しかし、「3本足で生きなければならなくなる」重大性に「別の可能性を探してみよう」と東大赤門の獣医科を受診したら、スポックは難なく順調な回復を示して行きました。スポックの闘病中、待てど暮らせど再診に来ない患者に業を煮やした〝足切断〟を指示した獣医師が「早く切らないと手おくれになりますよ」と連絡をくれ、事情を話すとその獣医師は火を吐く如く激高しました。自分が誤った診断を下したのにも関わらず。
病気の足を削除してしまえば〝病因〟はなくなる訳だから、それで治ったことになったのかもしれない。
けれど、当の猫にとってはその後の暮しが3本足で生きるのと五体満足で生きるのでは天地の差、えらい違いです。
足切断を促された獣医師に言われるがまま従順にしていたら、誤診は分からず仕舞いになったかもしれません。この手のタイプは自分より下と見る相手が自らの意思を持つのを嫌がります。

冒頭の写真の蘭の花の場合も結果的に誤診でしたね。3人の獣医師が癌性の由来による疾病を見抜けませんでした。ある獣医師には「家庭環境が悪いから口内炎が治らない」とまで言われましたね。
写真の蘭くんは大掛かりな抜歯大手術の一日前です。そして、手術して僅か一か月後にあっけなく亡くなったことを考えれば、術後に晴れ間のない経過を過ごさせ苦しませてしまったことに大手術への悔いが残っています。
別のソフトランディングの仕方があったのではないかと・・・。本当の病気が何かを分かっていれば・・・。


人間の病気には各々それぞれ各種の専門医がいて、内科・外科・脳外科・小児科・耳鼻咽喉科・歯科・眼科など、専門に研究・勉強・臨床している医学の知見によって病気の判断が下されるのだが、それでもやはり誤診はある。
だから、犬猫ごちゃ混ぜ/専科なしの動物医療の世界での誤診などはざらにあることが想像にむずかしくない。知らぬは患者ばかりなりです。
専門言葉で言い含められたら、専門外のど素人は言いくるめられ何も太刀打ちできない。

しかしですね。この国の獣医師業界は大手をふって歩けるような現状身分では実はないのですよね。それには大学のあり方に問題があります。獣医になろうとしている学生に日本の大学は牛や豚などの家畜のことを学ばせているのであって、大学の獣医課程で「犬猫の医療」を専門的に教えてはいません。獣医師免許を取ってから、皆さん、見よう見まねで知識や技術や臨床を重ねているのです。そんな現状から弾き出された現在の動物医療の現状なのです。
無論、獣医師になる基礎段階で「動物への福祉」などを学ぶ機会も設けられていません。よって当然、外猫の診療を拒否する犬猫病院も出て来るのです。立派な意思と人格を持った獣医師も勿論いますが・・・。

折からのペットブーム。ベンツにロレックスの獣医もちらほら見かけます。今の日本の動物たちが置かれている悲惨な現状を考えると、そして患者の生き死に責任が薄い職種の割に「利益率の高い商売なんだなー」と頭をかすめます。営利目的の職種である以上、儲けることやリッチな生活志向を否定はしないが、せめてもの獣医師としての倫理観は持っていて欲しいと思うのです。
年間に30万匹の犬猫が殺処分施設でガスで呼吸を止められ死んでゆく現状を憂う心を。日本の動物医療がまだ発展途上にある現状を。患者側とやりとりする時のベタハラにならない言葉の勉強を。

〝猫の郵便〟私たちの獣医師選びは、コミュニケーションを水平な関係で取れる人を何に置いても先行させています。


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