猫の郵便 プラットホーム

【希望のうたが聞こえて来た】麻布十番のまち猫〝ミランダ〟が１４才で絶望的な最期を迎えたのと時期を同じくして、カードの表裏が入れ替わるように鉄腕ウンガさんに「希望のうた」が聞こえて来ました。「望みは捨てない」と気丈に振舞っていても、心のどこか片隅に一抹のあきらめに似た感情を共存させているのを見ていて感じていました。胃がんのステージⅢで手術もできない。抗がん剤を使用して、体力／体重を失える余力がないほどに痩せている。袋小路の突き当りで一点の星を仰ぎ見る思いでいました。「天に見離されたのか」と。

しかし、勉強熱心な鉄腕さんの向学心が明るい星を引き寄せたのです。なんと、抗がん剤を使わずに「がん細胞を小さくできる」理論と方策を持った医師との出会いを得たのです。大病院にかかってしまうと、一方的に患者は医師の言うままに支配されますが、疑問や異論にも受け答えてくれて水平な話し合いができる先生にやっと巡り合えたのです。巨大病院の医師に宣告された「余命一年？」、何言ってんだこのヤローです。受診を終えて報告に来た鉄腕さんの表情に和らぎが出て、「『希望のうた』が聴こえているんだ」と直ぐ分かりました。
























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