猫の郵便 プラットホーム

【プリーちゃん故郷に帰る】押し入れを独占し影武者になって、上げ膳すえ膳を満喫していたプリーちゃんでしたが、背中や頭をゴシゴシすると気持良さそうに腹出してひっくり返りもするし、口内炎の薬が効いているせいで食欲モリモリ良い塩梅の快適ライフをエンジョイしていました。ところがプリーちゃんは他の猫たちが近づくと怖気づいて固まってしまう。そうなんです。頑固に押し入れに引きこもっていたのは、その他大勢いる猫を恐がっていたからです。外で暮らしている時から臆病なのは知っていましたから、「しゃーない」と新しい環境を受け入れるまでは長期戦覚悟の腹づもりでした。そして突発のアクシデントが起こったのは家のメンテナンス明けの翌日のこと。

前日に不眠で突貫工事の大掃除と模様替えをして、家のメンテナンス業者を送り出した後に、猫たちの投薬やら食事の世話やらを済ませ、４時間眠るやいなや地域猫活動に飛び出し、夜明けの空に〝ひこうき雲〟を見て「パセリは大丈夫かな」と帰った後のことでした。「さぁー朝ゴハンの時間だよ、プリーちゃん」と押し入れを開けると、我が家の〝猫のおまわり君〟に後ろからスルッとすり抜けられ、猫のおまわり君を見たプリーちゃんがビックリ仰天、やにわに外へ飛び出しリカちゃんのケージに駆け上って固まっている。それで背中をさするやら、懐柔し説得してしばらく、するとプリーちゃん次の動きはシュワーっと元居たケージに一目散、抱き上げケージの中へスポッと。

こうしてプリーちゃんが故郷のケージに帰ったのでした。若いエレンさんのケージ離脱は、ドアを時々開けてエレンさんが自発でケージに戻ったり、他の猫たちとの衝突一つなく自然に溶け込んで行ったが、１０年の外暮らしで恐怖本能にガチガチに固まるプリーちゃんの場慣れは前途多難です。故郷のケージに帰ったプリーちゃんは、猫フトンの上にアゴを乗せ、スヤスヤ寝息を立てているけど、過去を消し去りリラックスするにはまだまだ安心と愛情の貯蓄が必要なようです。ケージと押し入れ、どっちが慣れの近道か今となってはムニャムニャというところ、あっちこちの部屋チェックに余念がないおまわり猫さんセージ君に追い立てられ、故郷に帰って今プリーちゃん何思う。

























【おねがい】多くの人に知られ、多くの人に読まれ、広がるようにポチット・クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村