猫の郵便 プラットホーム

【ノエル⌒あっという間の出来事にあっけにとられて心騒然】赤ちゃんから少し大きくなりかけた時にノエルはやって来ました。たった一度、里親会に参加したことがありましたが、外出に過敏に反応するノエルはパニックになり、その上に噛み癖やカーテン登りや柱登りや他の猫の１．５倍は速いスピード狂の持って生まれた〝暴れん坊キャラクター〟を考えまして、「出戻りになるならこのまんまがいい」と譲渡をあきらめ保護猫として一緒に生活することになりました。あれから光陰矢の如くシュワっと時が過ぎ去り１３年、ふり返ればシャボン玉の虹色の泡の中に無数のエピソードが現れてはかき消えてゆきます。

野生の虎や豹を思わせるしなやかな走りが持ち前のスピード狂通り、長患いの病苦に臥せることなく一気に駆け抜け行ってしまいました。２月２２日まで朝夕の食事と間食もきっちり食べていましたからね。最期になるまで、強制給餌など手を煩わされることは何一つなく、サーカスの魔法の布をサッと引いたら、そこにもうノエルはいなかった➡　命の幕切れまで鮮やかな疾風そのものでした。あまりの突発の出来事に、嵐の後の川の濁りのように混乱して心の整理が出来ないでいる。けれど、見送りの日まで蝋燭を灯し、遺体が傷まないよう冷温管理をし、共に生きた者として役目をしっかり果たそうと思っています。



























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