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2014
11.09

不治の病と安楽死

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。   18℃~13℃  

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【不治の病と安楽死】琴ピッちゃんを公園から保護収容し朝一番で犬猫病院に連れて行った・・・あれは20日あまり前のこと。一通りの診察と治療を終えてから獣医師の先生が余談で話してくれたことがありました。
おそらく先生は言葉にはしなかったけれど、琴ピッちゃんの病気を「不治の病」と診立てていたのでしょう。だから、話してくれたのだと思います。

先生は「猫のケースではありませんが」と前置きし、「琴ピッちゃんに似た症状を犬で何件か診たケースがあります。そういう場合はほとんどの飼い主は見るに忍びなくなり、『安楽死』を選ぶ例が多かったですね」と話をして下さいました。
日頃から付き合いのある先生方は、それまでの治療に対する姿勢を通し、こちらの「動物に対する死生観や考え方」はご存知のはずですから、言うまでもなく「琴ピッちゃんの安楽死」を勧められたわけではありません。
しかし、「安楽死」という言葉を耳にし、その解決方法に暗い気持ちになるのを心の片隅で感じていました。


決して治ることがない病気が目に見えてどんどん悪い方向に進行してゆく時、飼い主の憔悴する気持ちは痛いほど分かります。自分ならどうするのか。考えなければいけない大命題にちがいありません。
これ以上、苦しませて良いのか?」「・・・だけど、命を他者が容赦なく断ち切って良いものかどうか?」、多くの人の心を深く悩ませ続ける問題です。


私ならどうするのか。もしバラタマタンや琴ピッちゃんやグレース姫やハマーちゃんに「安楽死」を勧められていたなら本当にどうしたのか。うーん。
自分から病院なりに「安楽死の提案」を持ちかけることは多分ないだろうけれど。
しかし、グレース姫の闘病は生唾を飲み込むような・・・思い出しても実につらく苦しいものでした。顔と口の中にできた悪性腫瘍が悪さをし、左の眼の下には巨大な腫れものがふくれ上がり、右の鼻すじの脇は大きな穴があいて広がり陥没してゆくばかりでした。

連日の投薬と強制給餌と通院に猫のグーちゃんも飼い主も疲れ果て苦しみました。強制給餌で食べさせた物が開いた顔の穴から出て来たのには匙を投げたくなり、通院と強制給餌の時はいやがって放心しお漏らしする日々を重ねていました。
でも、それでもグレース姫は私を信用し切っていました。死に際に動物は群れから離れ身を隠す習性を持つと言われていますが、グレース姫の場合はその逆でした。どんな時もしっかりしがみついていました。

闘病はちょうど冬の真っ盛り。ホットカーペットの上に猫ハウスを作って、そこで休ませるようにしていたのですが、グーちゃんは歩けなくなっても這ってハウスから這い出て、にじり寄るように私を探しぴったりいつも張り付いて寝ていました。病状が重くなるほどに。
投薬の時も、強制給餌の時も、最期の時もそうでした。バラタマタンの場合も同じです。
バラタマタンが死ぬ日のその朝、補液で抱っこしている時、しっかり胸元にしがみつきゴロゴロと喉が鳴る音が聴こえていました。
こういう子たちを人の独善でXデイを選び強制的に死に至らしめることなど私にはとてもできそうにありません。
弱い人間なのかもしれないけれど、どんな形になろうとも、たとえ醜くなろうとも、必要とされている限り最期の日まで共にいることに、命の・・・命の哲学の・・・かけがえのない「」をそこに見い出すからです。
生が自然そのものであるように、死も自然であることを。・・・苦しくても受け入れたい。
私は弱い人間だから、犬猫を自分の判断で「安楽死」させたという罪の意識やダークサイドを抱えてはとても生きてゆけない。

願わくは、この国の動物医療のあり方について、癌や難病などの不治の病は無駄な治療や幻想に患者側の労力やお金や時間や骨身を弄させるよりも、実のある「ターミナルケア」の方法を確立させて欲しいものです。動物の自宅ターミナルケア/自宅ホスピスケアのレクチャーをどこかでしていますか? 聞いたことがありますか? 
もし、それがあるなら是非受講してみたいものです。何度でも。
それに在宅ターミナルケアに必要な医療機器のレンタル・センターも是非作るべきですね。

安楽死」による手っ取り早い解決や終わりではなく、どんなに小さな命であってもターミナルケアの時間の流れの中で学びとれる「動物からのメッセージ」は胸の中で眠りいつか輝き出す尊さがあります。
私がこうして猫の福祉活動に身を置くようになったのは、犬や猫たちの看取りから吸収した何かが大きなバネ=ジャンピング・ボードになっているのは明らかだと思うからです。


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