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2014
11.30

事故死 そして一つの現場が終わりを告げた

Category: 訃報と祭壇
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jerry b
                                    死んだとされる道路脇 昼間の景色

【事故死 そして一つの現場が終わりを告げた】およそ1才になるくらいだったろうか。春になる手前からの付き合いだった。現場に行けば足元にからまりつき出迎えてくれ、何の物怖じもせず頭をなでることも背中にポンポンとさわることもできるまでに漕ぎつけていた。

初めてのきびしい冬を生き延び、2シーズン目の冬を迎えようとしていたのだが、駄目だったようだ。

一番最後に声を耳にしたのは台風19号が東京を直撃した10月13日の夜のことだったろうか。あの日以降パタッと姿がかき消えていた。姿を見せない日は多分ほとんどなく、夜ごと子猫走りで勢い込んで約束の現場に突進して来ていたのに。・・・にも関わらず、消息が〝プツン〟と完全に途絶えていた。

ホームレスたちに飼われていた猫で食糧不足で流れて出て来ていた。そんな事情だった。

台風19号が去った後、あの日を境にしてもう姿を現すことはなくなり、猫弁当は出した時のまま手つかずで残り続けた。「一体どうしたんだろう?」と首を傾げながらも、万一の場合を考え変わらず配食は続けていた。
しかし、11月の終わりが近づいたとある日、ホームレスから「交通事故で死んだよ」と告げられた。遺体は? ホームレスの男は何も言わず立ち去って行った。
言語不明瞭、コミュニケーション不能な存在につき、会話の幕はぶっきらぼうに断ち切られた。結果事実は「あの猫が約束の場所にもう現れなくなった」ということだけがシーンと静まり返ってそこにある。



地域猫活動の現場の終わり方には色々ある。保護猫になったアテニャンのように室内保護して終わりを迎えるケース、2年前に現場で遺体となって病死していたロロタンのケースとトコちゃんのケース、シンデレラの揺りかごに乗って横浜にもらわれていったスーパー・ピノコのケース。色々と・・・。
色々と・・・。地域猫が暮らす現場の閉じ方には悲喜こもごも一言では言い表せない余韻が漂う。全てが絵に描いた餅のように上手くはいかない。
ほろ苦い終わり、諸行無常の鐘の響きに思いを馳せ、胸の中に折りたたんで行くほかないことなのだろう。
しかし、事の終わりにあわせて願うは、とにかく「犬猫を粗末に捨てないでくれ」の一念に尽きる。「常識人であってくれ」のたった一言。

現場が暗過ぎ、引きを取れない狭さで、一枚の写真すら記録に残せなかった。


tears161.jpg

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