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2015
06.12

琴ピッちゃん死して7か月 そして神戸元少年Aの本出版に思う

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。   25℃~19℃ 

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琴ピッちゃん思い出の樹


【琴ピッちゃん死してから7か月👉 銀杏の樹を仰ぎ見て】梅雨の晴れ間に背を伸ばし青葉うっそうと生い繁る一本のイチョウの樹。去年の冬前に顔面の悪性腫瘍が原因で亡くなった琴ピッちゃんの生涯を9年間じーっと見つめ続けた樹である。琴ピッちゃんの宿り木、〝思慕の樹〟だった。
琴ピッちゃんが去ってから後、イチョウは自然の摂理でみるみる容色を失い葉を落として行ったが、これもまた自然の摂理で春の息吹きが吹き込まれると〝〟はまた青々とした生命力を蘇えらせている。
自然あや成す時の流れである。時の波遠ざかる、漂泊のうねりである。
琴ピッちゃん死して7か月とちょっと、朝日初々しい光の中に琴ピッちゃんの面影残すイチョウの樹をしげしげと眺めてみた。そして、時間って何なんだろう、命って何なんだろう、失うって何なんだろうと、茫漠とした思いに駆られるのだった。

そうして、思い出の樹の余韻を胸に残し家にたどり着き、ネットでザッとニュース・サイトを広げて見たら、とんでも仰天ニュースが目に飛び込んで来て、何とも言えない気持ちにさせられた。神戸連続児童殺傷事件の元少年A/酒鬼薔薇聖徒が世間に名の通った出版社から「本を出版した」というのだ。
しかも、被害者遺族に断りなしの強行突破で出版が行われたとのこと。出版の主旨は、「乗り越えて生きるため、再生するためには、自分を見つめ、過去をみつめる作業が避けては通れない不可欠」のことだったとか何とか。
突発的に頭に浮かんだのは、事件から18年間もの間、国や法やその道の学識専門家はこれまで一体何をしていたんだろうという思いだった。
少年だったとは言え、凶悪事件を原資にして、世間の中で再度「自らの蘇えりと自己確認」を行おうとする大破廉恥。
大罪を犯した己の内面との見つめ合いなら専門カウンセラーとの間で内々に行えば良いのであって、己の汚れたカリスマ性を世間に誇示する必要性はこれっぽっちもない。心の病理が治っているのならば、その前後判断はできたはず。

無論、私はそのようなおぞましさに加担したくはないので、本を買って読むことは永遠に回避するが、ネットで流れているコラムや論評を拾い読みすると、酒鬼薔薇聖徒は18年経った今でも「酒鬼薔薇聖徒」のままであり、猫の虐待殺害も含め〝殺し〟の井戸から汲み上げる〝悦楽物質〟からまだまだ抜け出せないでいるように思えた。
何故ならば、出版という人目を気にして、色目づかいに保身して「首を切断して頭部を中学校の校門に置いた」事件は語らず避けているのに、けれど猫殺害過程での心理描写は詳細に書き込んでいるというからだ。
猫を殺した時、酒鬼薔薇聖徒は「死をこの手で作り出せた。さんざんに自分を振りまわし、弄んだ死を、完璧にコントロールした」と、現在32歳の自分の手元に生々しく引き寄せ語っているのである。
人の殺害を大っぴらに物語れないものだから、猫殺害に人殺しの悦楽心理を投影し、メタファーとデフォルメとトリックを行ったのだろう。猫殺しの心理描写を今なお詳しくできるということ、それは一体・・・

当時11歳の男児の首を切断し、世間全体をあざ笑い挑戦するかのように中学校校門に誇示した酒鬼薔薇聖徒。被害者遺族・土師さんの18年は何だったんだろうか。
18年前に小さな息子を凄惨に殺害され、18年経ち尚もざっくりと傷口をこじ開けられ塩をすり込まれる。犯人に息子を快楽殺人され、精神を殺され、国や法の不作為に18年間針のムシロの上を歩かされ、恩讐の彼方に葬ろうとしている時にまた鉄槌を喰らわせられる。やり切れなさだけが世間の通路を突っ切って行く。

酒鬼薔薇は「事件で僕は固有の名前がある人間ではなく、少年Aという記号になった」と書いているらしいが、酒鬼薔薇の邪悪の前に殺しのサブジェクトとして物化された少年少女たちと猫たちの痛み苦しみがまだ全然分かっていないようだ。他者の痛みよりも己の魂を先に立たせる、この構図で事件は起こされたのであり、強行突破の出版が行われたのである。
アメリカには「サムの息子法」という法律があり、犯罪加害者が自分の犯罪物語を出版して利益を得ることを阻止する目的で制定されたという。巨悪/凶悪事件が起こっても、時代の様相が変わろうとも、何もしない怠惰なこの国の政治とは、本当に雲泥の差である。



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