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2013
07.22

圧倒的少数派として生きる

猫の郵便については はじめにを是非ご覧ください。アーカイブはこちらです。  30℃

平行線ー559

【圧倒的な向かい風の中で】参議院選挙が終わった。通りから街宣車が消え、静かな町並みが戻って来た。気持ち軽やか視界良好、すっきり爽やかに一日を過ごしてみたかったが、空の濁りとむせ返るような湿度がそうはさせてはくれなかった。
「選挙結果の感想は?」と聞かれれば、「んー。ちょっとだけ嬉しく、ちょっとだけ落ち込み」。
まぁー、そんなところ。
「良かった~」と思ったのは、もちろん脱原発/脱被ばく/反TPPの山本太郎が東京小選挙区で“国会のパス”を手に入れたこと。「嬉しい」という言葉の前に「ちょっとだけ」とニュアンスを含ませたのは、当確直後の会見で彼は普通なら誰もがする万歳をせずニコリともしないで先行きを冷静な眼差し見すえていた、そのことへのリスペクトです。
これから彼の茨の道/The long & Winding Roadが始まってゆくのを知っているから・・・。
山本太郎はその身に“暗殺”なんていう、とんでもない危険な局面にもさらされているわけで、こちらの方も身も引き締まる思いがする。
しかし何だかんだ言っても、兎に角、太郎の“プラットホーム”は世の中に確実にセットされた。今は“ちょっとだけ”喜ぼう。
選挙戦最終日の渋谷の選挙フェスで、彼の演説は本当に素晴らしものだった。記念碑的名演説だった。借り物でない自分の手足で積み上げて来た言葉、皮膚感覚、論理性、メッセージ力、それはまるで音楽のようであり、ロックコンサートの会場にいるような高揚を覚えた。

一方、ちょっとだけ落ち込んだのは、投票率が異常に低かったこと。有権者の約半分の人たちが自分の権利を行使しなかった。投票所に行かなかった。それに・・・
自分たち生活者の首をジワジワとしめ込んでゆくことになる政策(原発推進・TPP・憲法改正)を掲げる政治勢力に、圧倒的な人が白紙委任状とも言える信任を与える結果を出したこと。
これにも「ちょっとだけ」と接頭のニュアンスを付けたのは、それは落ち込みがそんなに激しいものではなかったという理由。ちょっとだけです。
子供の頃から逆風の中で生きてきたし、向かい風には慣れっこだし、逆風ライフが自分を地域猫活動や社会的出来事へ関心を持つベースを形作ってくれた気がするし、圧倒的少数派としての自分の立ち位置には免疫や耐性がすでについているからですかね。「ちょっとだけ」といつも苦笑いするのは・・・。
地域猫活動で現場に身をさらしていると、通り過ぎる人波、通り過ぎる人たちの視線と反応、交渉事などで対応する人たちの顔の裏側を読み込む経験などで、自分たちの価値観が“少数者”の中にいることを骨身にしみて体得せざるをえなかった。多少の凹みや痛みは“ちょっとだけ”にすることにしている。

世の不条理と闘うということは、「偏見や攻撃」込みで少数派を覚悟しなければいけないということ。
山本太郎が言うように、文化は多様性の中でこそ花開くものなのだけれど、或いは民主主義社会のルールは多様性を受容して結論へと導いてゆくものなのだけれど、リアルな社会にそれを求めると大抵のケースは「甘い!」と答えが返ってくるのが落ち。

犬猫の保護活動周辺に生起する価値観など、世間の認知度は脱原発などより遥かに蚊帳の外、有視界の外。正に問題外の中にあり、圧倒的少数派としてどう生きるか? 身も心も強くならねばと思っている。
選挙最終日、太郎の演説の中の言葉 「俺には(本当は)夢があった!・・・」 あの言葉は重かった。グーッと胸が締め付けられる思いがした。

とらちゃんLOVEJPG-75

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